...春寒(はるさむ)のよりそひ行けば人目ある大正十四年二月草摘(くさつみ)に出し万葉の男かな草を摘む子の野を渡る巨人かな大正十四年三月春宵(しゅんしょう)や柱のかげの少納言(しょうなごん)大正十四年三月白牡丹(はくぼたん)といふといへども紅(こう)ほのか雨風(あめかぜ)に任せて悼(いた)む牡丹かな大正十四年五月十七日 大阪にあり...
高浜虚子 「五百句」
...橋裏を皆打仰ぐ涼舟(すずみぶね)大正十五年七月古書の文字生きて這(は)ふかや灯取虫(ひとりむし)威儀の僧扇で払ふ灯取虫大正十五年七月草がくれ麗玉秘めし清水かな大正十五年八月五日 発行所例会...
高浜虚子 「五百句」
...月草を摘んできて机上の壺にして置く...
種田山頭火 「行乞記」
...廃坑の月草を摘んで戻る廃坑...
種田山頭火 「行乞記」
...月草は何と日本的のやさしさだらう...
種田山頭火 「行乞記」
...家をさがすや山ほとゝぎす月草いちめん三味線習うてゐる・ばたり落ちてきて虫が考へてゐる・旅のつかれの夕月がほつかり(改作再録)六月三日 同前...
種田山頭火 「行乞記」
...月草と石ころとを拾うてきた...
種田山頭火 「行乞記」
...月草がふさはしい...
種田山頭火 「行乞記」
...唐辛苗七本三銭一金十七銭 焼酎壱合五勺一金八銭 石油二合一金五銭 醤油一合一金五銭 塩一金四銭 なでしこ一金九銭 ハガキ六枚・月草を植ゑて一人・鉢の子の米の白さよ・注連を張られて巌も五月・初夏や人は水飲み馬は草喰み二句追加・うごかない水へ咲けるは馬酔木の花で・ゆく春の身のまはりいやな音ばかり五月三十日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...負うた子にとつてやる月草のやさしい心...
種田山頭火 「行乞記」
...・肌に湿布がぴつたりと生きてゐる五月草からとんぼがつるみとんぼで五月...
種田山頭火 「其中日記」
...月草を折つて戻る...
種田山頭火 「其中日記」
...花月草紙を読む、常識読本とでもいはうか...
種田山頭火 「其中日記」
...わが月草の君とも書けば...
田山録弥 「路傍の小草」
...明治二十九年の末に出版せられし坪内逍遥(つぼうちしょうよう)氏が『梨園(りえん)の落葉(おちば)』森鴎外(もりおうがい)氏が『月草(つきぐさ)』の二書を繙(ひもと)けば当時諸家の企てし演劇改革の状況を知るに難(かた)からず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...昭和廿一年十月草...
永井荷風 「草紅葉」
...」(昭和廿一年十一月草)...
永井荷風 「羊羹」
...字では月草とも書いて露草の露と対照させているが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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