...彼女の肌は月白く、とても美しい...
...彼の死体は月白く輝いていた...
...彼女は月白いドレスを身に着けてパーティーに出かけた...
...月白い雲が空に浮かんでいた...
...月白な花々が庭に咲いていた...
...夜に入ってはただ月白く風爽(さわや)かに...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...月白く露深き丘の上に遥(はる)かに印度洋の鞳(とうとう)たる波濤を聞きつつ薪(まき)を組上げて荼毘(だび)に附した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...――月白(つきしろ)ほのかに匂ひわたるこの夕暮の刹那や...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...――ああ月白(つきしろ)のにほひ仄(ほの)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...春寒(はるさむ)のよりそひ行けば人目ある大正十四年二月草摘(くさつみ)に出し万葉の男かな草を摘む子の野を渡る巨人かな大正十四年三月春宵(しゅんしょう)や柱のかげの少納言(しょうなごん)大正十四年三月白牡丹(はくぼたん)といふといへども紅(こう)ほのか雨風(あめかぜ)に任せて悼(いた)む牡丹かな大正十四年五月十七日 大阪にあり...
高浜虚子 「五百句」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...月白うして黄海、物のさえぎるなし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...自分は黙阿弥(もくあみ)翁の書いた『島鵆月白浪(しまちどりつきのしらなみ)』に雁金(かりがね)に結びし蚊帳もきのふけふ――と清元(きよもと)の出語(でがたり)がある妾宅の場を見るような三味線的情調に酔う事がしばしばある...
永井荷風 「夏の町」
...欄のもと僅に芋をつくりたるあり心を惹くころぶせば枕に響く淺川に芋洗ふ子もが月白くうけり四日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...自ら十文目の鉄砲で五月白と名づけた古猪の頭を搏(う)ち...
南方熊楠 「十二支考」
...是月白井孝右衛門...
森鴎外 「大塩平八郎」
...月白烈日の光線を味方とし...
吉川英治 「上杉謙信」
...月白き半島の千鳥ヶ浜以来...
吉川英治 「江戸三国志」
...月白風清(つきしろくかぜきよし)...
吉川英治 「黒田如水」
...月白(げっぱく)の中空をつらぬきました...
吉川英治 「三国志」
...月白く、風すずやかな夜から始まる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...結論の終りの章には、=父母懐胎の時、チヤツト一滴ノツユヲウケテヨリ、ハヤ身モ心モ生ズルモノヨ、タトヘバ袖ノ上ニツユガアレバ月ノウツリ、草ノウヘニモツユガアレバ月ノウツル如クヨと書いたり、また、=月白風清、コンポンニ至ツテハ、ナンニモナイトイフ処ガ面白ヨ、ナンノ道理モナキナリで、結んでいる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??