...その月毛(つきげ)に乘(の)つてゐた女(をんな)も...
芥川龍之介 「藪の中」
...馬は月毛(つきげ)の...
芥川龍之介 「藪の中」
...『鴻臺後記』に據るに、月毛の馬に乘り、母衣かけて、ひとり落ちゆきしに、松田左京進康吉、追ひつき、剛の者なれば、難なく組みふせ、首かゝむとして躊躇す...
大町桂月 「國府臺」
...月毛の馬に乗って三尺余りの長光(ながみつ)を抜き翳(かざ)した英雄が...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は召使の月毛を助手に貸してもらいました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私は月毛をつれて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...一番骨の折れるところは月毛が手伝ってくれて...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...「……越後国頸城(けいせい)郡林泉寺村真日山林泉寺に馬頭観音と祭られたる法性月毛の十寸六寸(ときろくすん)にあまる名馬に打ち跨り……」カチカチカチカチン...
正岡容 「小説 圓朝」
...日本にも、源範頼(みなもとののりより)肥後の菊池の軍功を感じ、虎月毛を賜う、世々持ち伝え永禄年中まで存せり、その頃大友義鎮(よししげ)、武威九州に冠たり、菊池これと婚を結び、累世の宝物を出し贈る、この馬その一に居る、義鎮受けて筑後の坂東寺村に置き、田を給し人を附けて養う、後久留米秀包(くるめひでかね)、その辺を領し食田を増給せしに、文禄中五百歳で死す、郡民千余人葬いの行粧して、野に出で弔いし(『南海通記』二十一)、まずは馬中の神仙じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...染月毛てふ名馬の...
南方熊楠 「十二支考」
...もう混雑の人々の中へ放生月毛の脚は踏みこんでいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...放生月毛は一声(せい)いなないて竿立ちに脚を上げてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...このとき謙信は単騎、信玄の営中に駆け込み、信玄その人を眼に見、しかも小豆(あずき)長光の一颯(さつ)、また二刃も空しく、わずかに信玄の右腕に軽傷を与えたのみで、敵の原大隅に邪(さまた)げられ、槍の柄で乗馬の尻を打たれたため、放生月毛は、彼を乗せたまま、跳(は)ね驚(おどろ)いて、猛然、そこの陣営から横ざまに駆け出して来た...
吉川英治 「上杉謙信」
...放生月毛は前へのめった...
吉川英治 「上杉謙信」
...まさしく鮮やかな月毛の白馬に乗っています...
吉川英治 「三国志」
...「それ、用意のみ鞍(くら)をさしあげい」と、木村又蔵(またぞう)が合図(あいず)をすると、おッといって馬廻(うままわ)りの武士、月毛(つきげ)、黒鹿毛(くろかげ)の馬三頭のくつわをならべ、馬具(ばぐ)の金属音(きんぞくおん)をりんりんとひびかせて、三人の前へひいてきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鹿毛(かげ)、栗、月毛、黒などが何十頭も馬繋(うまつな)ぎに首をならべていた...
吉川英治 「源頼朝」
...月毛じゃの」「何やら立て札があるわ」「この飼料(かいば)のおん豆を煎(せん)じて飲ますれば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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