...三月初めに雇われたが...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...しかし日本も東京辺では四月末から五月初めへかけて色々な花が一と通り咲いてしまって次の季節の花のシーズンに移るまでの間にちょっとした中休みの期間があるような気がする...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...しかるに今年三月初めに至って和蘭(オランダ)ライデンの大学教授オンネス氏はついにこれをも液化し得たと伝えられる...
寺田寅彦 「話の種」
...八年前の十一月初めて奈良に来た夕(ゆうべ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...山また山にさりもあえぬ白雲をかけし四月初めの土曜...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...三月初めの夜中だった...
豊島与志雄 「黒点」
...一九〇九年六月――九月初め...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何でも私の書いた原稿がM雑誌社に売れてたんまり稿料の這入った月初めの夜の事でありました...
西尾正 「陳情書」
...九月初めタトラよりプラークへ帰る...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...江口の遊女で亀遊といい、南殿で桜花の宴があったとき、喜春楽を舞って御感(ぎょかん)にあずかったという悧口者で、世間では祇園女御と呼んでいたが、毎月、月初めの三日、清水寺の籠堂でお籠りをすることを聞きつけると、走水の黒鉄という鉢叩きに烏面(からすめん)をかぶせ、天狗の現形(げんぎょう)で籠堂の闇に忍びこませて通じさせたうえ、基房の伽羅の珠数をそばに落してきた...
久生十蘭 「無月物語」
...月初めからずっと長雨(ながさめ)が続き...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...いわゆる山祭りは陰暦十一月初めの申の日行う...
南方熊楠 「十二支考」
...この八月初めから二ヶ月の旅中記であるが...
柳田国男 「雪国の春」
...城中へ総退却し始めた八月初め頃から...
吉川英治 「黒田如水」
...三月初め頃からとんと分らなくなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...散々の態で十一月初めに帰国したのであったが...
和辻哲郎 「鎖国」
...この年の十月初めに...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索