...しかしシュレージエンの形勢ますます悪化するので大王は八月初め断固東進...
石原莞爾 「戦争史大観」
...三月初めのことであったが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...来月初めにはブエノスアイレスの大使館員に嫁いでいる娘さんを訪ねて...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...三月初めの夜中だった...
豊島与志雄 「黒点」
...毎月初めの七日間は...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...月初めから月なかばまで朝毎の喘息發作を冐しながら仕事に無理を重ねたせゐもあるのだが...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...何でも私の書いた原稿がM雑誌社に売れてたんまり稿料の這入った月初めの夜の事でありました...
西尾正 「陳情書」
...五月初めの灌仏会大法要には...
久生十蘭 「新西遊記」
...宮城野の焼石河原雨よ降れ乾く心はさもあらばあれ大正十一年十月初めて箱根仙石原に遊んで俵石閣に泊したその時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...九月初めのうっとりするような光りをあびてきらめいている...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...月初めの夕月夜に少し縁へ近い所へ出て横になりながら二人は外を見ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...九月初めから十月半(なかば)までの東京市中を...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...天正十二年三月初め頃におけるこの一帯は...
吉川英治 「新書太閤記」
...たれ知らぬまに、秀吉は、その七月十七日附(づけ)の手紙をもって、北陸の前田利家へ宛てて、(――さて、前年の約束どおり、八月初めには、御地(おんち)へまかり越え、かねがね振舞うに委(まか)せておいた佐々成政を成敗(せいばい)して、積年(せきねん)、禍乱(からん)の地を正して、秩序を明らかにしたいと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...今は、五月初め...
吉川英治 「新・水滸伝」
...翌年の二月初め――切腹のその日まで...
吉川英治 「日本名婦伝」
...急に青葉の濃くなりだした六月初めの蒸暑い晩の出来事だった...
吉川英治 「源頼朝」
...即ち「みなかみ紀行」は昨年四月初めの執筆で最後の「伊豆紀行」は一昨々年あたりに書いたものであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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