...八月初め主力をもってランデスフートに退却した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...この月初めから話があっての...
伊藤左千夫 「春の潮」
...一月初めの夕暮れの空は薄黄色を含んだ濁つた色に曇つて...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...欧州大戦の終末に近いある年のたぶん五月初めごろであったかと思う...
寺田寅彦 「B教授の死」
...十百姓弥之助は十二月初めの或る一日...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それで先生は珍しく九月初めから一週間ばかり...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...翌年五月初めの子供(娘)が生れ...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...江口の遊女で亀遊といい、南殿で桜花の宴があったとき、喜春楽を舞って御感(ぎょかん)にあずかったという悧口者で、世間では祇園女御と呼んでいたが、毎月、月初めの三日、清水寺の籠堂でお籠りをすることを聞きつけると、走水の黒鉄という鉢叩きに烏面(からすめん)をかぶせ、天狗の現形(げんぎょう)で籠堂の闇に忍びこませて通じさせたうえ、基房の伽羅の珠数をそばに落してきた...
久生十蘭 「無月物語」
...月初め五六日は休みになる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...……九月初めの或日...
堀辰雄 「菜穂子」
...あの上落合の家には五月初めまでしかいなかったのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月初めには船岡へ帰る予定だった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...去年の十二月初めころ...
吉川英治 「黒田如水」
...城中へ総退却し始めた八月初め頃から...
吉川英治 「黒田如水」
...二月から三月初めにかけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...たれ知らぬまに、秀吉は、その七月十七日附(づけ)の手紙をもって、北陸の前田利家へ宛てて、(――さて、前年の約束どおり、八月初めには、御地(おんち)へまかり越え、かねがね振舞うに委(まか)せておいた佐々成政を成敗(せいばい)して、積年(せきねん)、禍乱(からん)の地を正して、秩序を明らかにしたいと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...散々の態で十一月初めに帰国したのであったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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