...僕が居なくなってから二十日許り経って十一月の月初めの頃...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...およそ二月初めから三月初旬までの間になる)で...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...しかし日本も東京辺では四月末から五月初めへかけて色々な花が一と通り咲いてしまって次の季節の花のシーズンに移るまでの間にちょっとした中休みの期間があるような気がする...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...翌年五月初めの子供(娘)が生れ...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...この作品は十二月初めにウュルフェル宅で朗読している...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...日劇へ月初めに出て...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この手紙は凡(およ)そ本月末か来月初めに着くのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...月初めの夕月夜に少し縁へ近い所へ出て横になりながら二人は外を見ていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...月末か八月初めにスイスに着いた...
柳田国男 「故郷七十年」
...十月十七日月初めにキリスト(太宰さん)の復活があったから――...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...やがて穩かに晴れた二月初めの天候となつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...去年の十二月初めころ...
吉川英治 「黒田如水」
...城中へ総退却し始めた八月初め頃から...
吉川英治 「黒田如水」
...……じつあ、ついこの間じゅうまでは、吉野山の愛染宝塔(あいぜんほうとう)を根じろにたてこもっていた大塔ノ宮の御陣中にいたが、この二月初め、吉野は陥ち、宮は高野(こうや)へ落ちのびてしまったので、こんどは土民に化けて、寄手の二階堂道蘊(にかいどうどううん)の荷駄隊へ軍夫となってまぎれこみ、一しょに河内へひきあげて来たというわけなんだ」「へえ...
吉川英治 「私本太平記」
...七月下旬から八月初めにかけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...十月初めの頃だった...
吉川英治 「平の将門」
...止むなく引返して十月初めティドールに帰着した...
和辻哲郎 「鎖国」
...ワリニャーニは一五八一年の三月初めに豊後を出発して京畿地方に行き...
和辻哲郎 「鎖国」
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