...字義をもって論ずると月下氷人でない...   
泉鏡花  「婦系図」 
...そして海底大陸とわが人類との間をむすぶ月下氷人(げっかひょうじん)のような役割さええんじていたのだ...   
海野十三  「海底大陸」 
...この俺が今日は二組の恋人の月下氷人(げっかひょうじん)を勤めた訳だからね」明智はそういって...   
江戸川乱歩  「黒手組」 
...月下氷人のように振舞い...   
太宰治  「人間失格」 
...この恋の証人として一面月下氷人(げっかひょうじん)の役目を余儀なくさせられたのであった...   
田山花袋  「蒲団」 
...わしはその、月下氷人でネ、これからさきは知らんですよ――」それで深水が笑うと、彼女も一緒にわらった...   
徳永直  「白い道」 
...配合(くみあわ)せは月下氷人に任せるという条(くだ)りが御座いますが」「いかにも...   
野村胡堂  「奇談クラブ〔戦後版〕」 
...ソシテその結婚の月下氷人(なこうど)は風ダ...   
牧野富太郎  「植物記」 
...この私の月下氷人じゃァ...   
矢田津世子  「罠を跳び越える女」 
...月下氷人(むすぶのかみ)だと言ったくせに...   
吉川英治  「かんかん虫は唄う」 
...月下氷人(なこうど)という役がどんなに難かしいものか...   
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」 
...当主其部翁は友人伊勢崎君の為に月下氷人に当るのだそうだ...   
若山牧水  「みなかみ紀行」 
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