...と忽然(こつぜん)最愛の妻の顔が眼に浮かぶ...
田山花袋 「一兵卒」
...45抑も人は最愛のものを――例へば同胞の兄弟あるは恩愛の子らを失ふことあらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...剥製の梟が幹夫の最愛の友となりました...
豊島与志雄 「古木」
...最愛の妻を失うた夫...
中里介山 「大菩薩峠」
...最愛の夫を打ち殺した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...最愛の妻が危険を知らせるためによこしたのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...最愛の弟子君川文吾(きみかわぶんご)という美少人を失って...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...最愛のマーガレットへ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...最愛の正当な理解をくみとるのをつとめてもいるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ではこの早く書かれた手紙を終りますわが最愛の良人に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分に最愛の妻があった時代にも他との恋愛の遊戯はやめなかった自分も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最愛の人を亡(な)くしましてから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...最愛の息子の戦死から...
柳原白蓮 「私の思い出」
...当もない忠義立てのために最愛の妻を犬死にさせた……という事を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まさにわが最愛の親か子が...
吉川英治 「三国志」
...最愛の長男が不慮の死をとげたり...
吉川英治 「親鸞」
...――こういう変り方が彼の人間に見え出してきたのは、最愛の桔梗と、彼女との仲に生まれた一子とを、叔父の良兼の兵のために、芦ヶ谷の入江で惨殺された時からの現象である...
吉川英治 「平の将門」
...――妾の最愛の子供! 妾達がこれからの悪い運命を待つために妾は貴方のためのよい信心家になるのです...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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