...少なくとも僕は最初のうちはむしろ無気味に感じたものです...
芥川龍之介 「河童」
...最初のうちは無闇(むやみ)に誰かに聴かしたくなって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつでも話が最初のうちは順潮に運び...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最初のうちは苦笑したものですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初のうちは勝手だろうと考えていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥さんも最初のうちは...
夏目漱石 「こころ」
...最初のうちは私共も隨分庇(かば)つて上げましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「最初のうちは、隨分、世話をしてくれた人もありましたが、心掛けが惡くて勘當(かんだう)した伜を世話するなら、出入りを差しとめると文句を言はれて、親類も知己(ちき)も手を引いてしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この件はおそらく最初のうちはきわめて小さなものだったのでしょうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...二人は最初のうち...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...未亡人は、最初のうちは、顔を赧(あか)らめて答えなかったが、検事の訊問(じんもん)にのっぴきならぬ気勢が見えたので、やっと口を開いて「妾(わたし)はだまされたのでございます」と比較的大きな声で言った...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...家の内からか戸外(そと)からか最初のうちは分りませんでした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...最初のうちはただ雪明りにうっすらと明るんだまま一塊りになってしか見えずにいたが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...それでも最初のうちは...
堀辰雄 「菜穂子」
...最初のうちは自分でいかにも颯爽(さっそう)と持って歩いたが...
堀辰雄 「晩夏」
...最初のうちはそれと一緒になつて吠えてゐた犬共も...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...最初のうちこそまだ早いとか...
水上滝太郎 「果樹」
...最初のうちはお婆さんも...
水上滝太郎 「果樹」
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