...最初に彼と一しょに井(い)の頭(かしら)公園へ出かけた三重子もまだどこかもの優(やさ)しい寂しさを帯びていたものである...
芥川龍之介 「早春」
...私が最初にここへ来たものですから...
海野十三 「人造人間事件」
...彼は腎臓が腺の性質を持っていることを最初に明らかにし...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...この著作の最初に述べたように患者は他の患者にちかづいてから24時間から48時間のあいだに罹患し...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...いつか姉妹(きょうだい)に最初に案内された厩舎(きゅうしゃ)へもいってみました...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...最初には酔覚の水がうまくて水を飲んでいたが度々飲み続けているうちに...
種田山頭火 「赤い壺」
...*実験の意義を最初に高唱したものはレオナルド・ダ・ヴィンチであり...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...例えば最初に問題になったものは学芸自由同盟の復活であり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...最初に出来たのは朱の羽二重に金で縮冊大菩薩峠と打ち出し...
中里介山 「生前身後の事」
...――最初に体(てい)よく送金を拒絶する...
夏目漱石 「明暗」
...これは最初に断わって置かなければなりません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...しかも彼等が最初に島を發見したのは...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...まず最初に申し上げなければなりません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...物質を最初に創造し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...最初に女御の居間のほうへ訪ねて行って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どうも最初に呑んだ時のぴりつとする味の方が好いやうに思はれる...
森鴎外 「金貨」
...その狼煙を最初に揚げて...
吉川英治 「三国志」
...彼は最初に食堂に飛び込んだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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