...しかし中心のまわりの分布が最初に均等であったのに...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...最初に申上げた通り...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...最初に紅茶の接待に与(あずか)って四人で暫(しばら)く雑談をしてから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「弥生は御室の花ざかり」を一番最初に舞わされたのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...やがて、髭のドクトルを始めとして石油会社の一団の稽古が終ると、女史は私とナオミとをシュレムスカヤ夫人の前へ連れて行って、最初にナオミ、次に私を、―――これは多分レディーを先にすると云う西洋流の作法に従ったのでしょう、―――極めて流暢(りゅうちょう)な英語で以(もっ)て引き合わせました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...最初にわかに速力を緩めた時それはさすがに二人の乗客の不審を買わないはずがなかった...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...一体インテリが自分はインテリ集団にぞくするという一種の集団意識(それがやがて階級としての自覚を産む所以を私は最初に述べた)に立って...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...山田の心を最初に唆(そそ)ったものは彼女の唇と眼とだった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...最初にしてまた最後だったのである...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...又呂氏春秋の最初に月令が載つてゐるが...
内藤湖南 「支那目録學」
...最初にほかの者の名を言うて訪ねて来たのではないか」「いいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初にあたしが浅吉さんという人の死骸を見たところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初に挙げた『北越雪譜』の著者鈴木牧之は...
中谷宇吉郎 「雪」
...「最初に心にひらめいたのは...
久生十蘭 「蝶の絵」
...最初に原符に孔をあけておくと...
久生十蘭 「ノア」
...私なら先づ最初に法螺忠を――」「彼等は自分達が狙はれてゐるのを秘さうとして...
牧野信一 「鬼涙村」
...最初に試みた気合が...
吉川英治 「剣難女難」
...これが最初に挙げた「西の京での空想」の湧き上つて来た所以なのである...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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