...最も理想的なのはこの上もない片輪(かたわ)ですね...
芥川龍之介 「不思議な島」
...これは古代バビロニア流の占星術の面影を最も明瞭に伝えるものであり...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...白河附近にては最も高く...
大町桂月 「白河の七日」
...最も遠い星のうしろに...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...最もよろこぶ者のひとりでございます...
太宰治 「喝采」
...そうすれば「何処」は――最も普通であるという意味に於て最初にして直接である処の空間的なるもののこの概念は――直ちには常識的ではあり得ない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...moral-mood-manner-mode. 之はモーラリストにとって最も手近かな世界だ(但し手近かなものが一等大事だというのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その中で最も大きなあたつた八卦で世の中の問題になつて居るものがあります...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...柿の若葉は楓(かえで)にも優(まさ)って今が丁度新緑の最も軟(やわら)かな色を示した時である...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...大沢を正面に、白山岳と劔ガ峯から、左右に大裾をひき放った、最も斉整、端厳の相だ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼の最も希望するところには違(ちがい)なかったが...
夏目漱石 「明暗」
...その人によつて其人らしく最も嚴格な制限が必要だ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...この国に生じた最も重大な...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...大きな亀が盃(さかずき)をくわえた首をふらふらと絶えず振って居る処は最も善く春に適した感じだ...
正岡子規 「車上の春光」
...そして最も訝(おか)しいのはグヰンの服装が停車場で見た時と異(ちが)っていた事である...
松本泰 「緑衣の女」
...当時のプロシアの結婚は非常に多産的であったと想像すべき最も十分な理由がある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これこそすべての誓約の中で最も正統のものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「錆絵(さびえ)」で名を売りましたが仕事が最も盛(さかん)なのは銅器であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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