例文・使い方一覧でみる「替」の意味

...下の部落で米と替えた」「まだ残りがあるんだな」「あるもんか」男は急にぎらぎらする眼になって...
梅崎春生「日の果て」

...当時の為替（かわせ）率で... 当時の為替率での読み方
田中英光「オリンポスの果実」

...燭台に替えて貰ったが... 燭台に替えて貰ったがの読み方
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

...里飛びたちし鶴の子が去りて歸らぬ松一株（いつしゆ）花なき色は替らねど枯れては恨む糸櫻吹くや淋しきすさまじき幾代浮世の風のねに命の汀眺むれば寄するも憂しや老の波... 里飛びたちし鶴の子が去りて歸らぬ松一株花なき色は替らねど枯れては恨む糸櫻吹くや淋しきすさまじき幾代浮世の風のねに命の汀眺むれば寄するも憂しや老の波の読み方
土井晩翠「天地有情」

...ほとんど入替（いれかわり）に... ほとんど入替にの読み方
コナン・ドイル新青年編輯局訳「臨時急行列車の紛失」

...母親と一緒に押入れから子供の着替えのようなものを出したり... 母親と一緒に押入れから子供の着替えのようなものを出したりの読み方
徳田秋声「黴」

...昼間の涼しさに引替へふけるにつれてます／＼激しくなるのに堪へかね...
永井荷風「来訪者」

...そりゃまだ見ん」「春水（しゅんすい）の替え蓋（ぶた）がついて……」「そりゃ... そりゃまだ見ん」「春水の替え蓋がついて……」「そりゃの読み方
夏目漱石「草枕」

...周次は二階へ着替へに行つた... 周次は二階へ着替へに行つたの読み方
林芙美子「多摩川」

...久し振りに寝間着に着替えて睡（ねむ）った... 久し振りに寝間着に着替えて睡ったの読み方
原民喜「夏の花」

...ほんに替（かは）り目（め）で陽氣（ようき）が惡（わる）いけれど太郎（たろ）さんは何時（いつ）も惡戯（おいた）をして居（ゐ）ますか... ほんに替り目で陽氣が惡いけれど太郎さんは何時も惡戯をして居ますかの読み方
樋口一葉「十三夜」

...彼は手を替え品をかえて... 彼は手を替え品をかえての読み方
プーシキン　Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳「世界怪談名作集」

...また冷たいのと取り替えてきてはのせてくれるのは芳幾だった... また冷たいのと取り替えてきてはのせてくれるのは芳幾だったの読み方
正岡容「小説　圓朝」

...」彼はとっさに身替（みがわり）になるような心持で引（ひき）とって答えて... 」彼はとっさに身替になるような心持で引とって答えての読み方
水上滝太郎「遺産」

...縦（たと）ひ替人の事を除外して見るとしても... 縦ひ替人の事を除外して見るとしてもの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...前田家は永くその領地を替えなかったけれども... 前田家は永くその領地を替えなかったけれどもの読み方
柳田國男「名字の話」