...書齋の次ぎの間は、佛間になつてゐたやうに思ふが、そこの鴨居のうへにあつた油彩、安井曾太郎の、十號程の風景畫を見ながら、芥川は、「夏目先生は、自分には、丁度このくらゐの細かさの畫がいいといつてゐた」と、教へてくれた...
小穴隆一 「二つの繪」
...王は曾を送って甘州へ往って女にした...
田中貢太郎 「続黄梁」
...曾て一たび歌劇部を設けて部員を教練したことさえあるに於てをや...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...木曾川がこんこんとして流れ...
中里介山 「大菩薩峠」
...未(いま)だ曾(かつ)て折助風俗に落ちた覚えはないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...木曾駒などはもとより...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...曾て日本に遊んで『日本散策』(本全集の『日本印象記』)『さつさ...
成瀬無極 「「トンネル」に就いて」
...お曾与を殺しそうなのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...婦人は麻布(あざぶ)区宮村町六七正二位勲一等伯爵枢密院副議長芳川顕正氏養子なる子爵曾禰安輔氏の実弟寛治氏の夫人鎌子(廿七)にして長女明子あり...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...かの曾槃(そうはん)の著である『国史草木昆虫攷』の書物がある事を思い出し...
牧野富太郎 「植物記」
...曾て或る愚なる新聞記者はわが作品の二三をつなぎ合せて我が半生の詐(いつは)りなき告白なりと思ひ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...これは曾て『サンデー毎日』に書いたことがあるが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...即ち幸作の曾祖父である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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柳田国男 「故郷七十年」
...木曾の上流からくる夕風は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここに、木曾川近くの、戦略的要地に、沢井左衛門雄重(たけしげ)というのがあり、尾張領への間道を扼(やく)す黒田ノ城をあずかっているが、それだけに北畠中将(信雄)が恃(たの)みとしていることはいうまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...木曾川第一の要地を占領して...
吉川英治 「新書太閤記」
...木曾へ帰る機をうかがっていたが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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