...而も人が自ら進まむが爲に別離を告ぐるを要する處は――自らの後に棄て去るを要する處は――曾て自分にとつて生命の如く貴く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...曾呂利本馬だけではないか...
海野十三 「爆薬の花籠」
...曾呂利さんとやら...
海野十三 「爆薬の花籠」
...かれは曾て一度だつて注意深い眼を向けたことはなかつた...
田山録弥 「赤い鳥居」
...資望朝野の間に高き伊藤侯以下或は曾て台閣に列したる人あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わたくしは曾て米国に在った時米国の俳優の演ずるモリエールの戯曲を聴くことを好まなかった...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...しかしその曾呂崎を天然居士に変化させたのは一体誰の所作(しょさ)だい」「僕さ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お伊曾の外には無い筈だといふんです」「一應理窟はあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは曾て遠い過去に於て失職の果てに知らぬ旅路の海岸をさまようた時分にも出逢(であ)つた風であつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...しかもその木曾路を経て西したことさへ知ることが出来る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松本隣太夫 大阪船場医師倅 捕はる堀井儀三郎 播磨加東郡西村百姓 捕はる杉山三平 大塩塾賄方 伏見に往く途中豊後橋にて捕はる曾我岩蔵 大塩若党 大阪にて捕はる植松周次 瀬田若党 京都にて捕はる作兵衛 天満北木幡町大工 京都にて捕はる金助 摂津東成郡下辻村猟師 捕はる美吉屋五郎兵衛 油懸町手拭地職 自宅にて捕はる浅佶 瀬田中間 捕はる新兵衛 河内尊延寺村無宿...
森鴎外 「大塩平八郎」
...木曾の福島はフクジマと濁って上声(じょうしょう)にいうべきであるが...
柳田國男 「地名の研究」
...曾良は現前に遊女の田舎わたらいをしてあるくのを胸に描いたのであるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...宝暦六年の『木曾(きそ)駒(こま)ヶ岳(たけ)後一覧記(のちのいちらんき)』に...
柳田国男 「山の人生」
...彼らの総帥(そうすい)の曾(かつ)て活用したる唯物論と雖も...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
...鍋田川(なべたがわ)――そして木曾川(きそがわ)口へかけてまで...
吉川英治 「新書太閤記」
...木曾さまのお考えで...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...曾皙(そうせき)...
和辻哲郎 「孔子」
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