...我木曾冠者義仲が其燃ゆるが如き血性と...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...私は曾て少しは、自身の慰さめにもと思つて基督教と云ふものを信じて見ました...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...曾て友人の病氣の場合に實驗した智識に據つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼は未だ曾(かつ)て...
海野十三 「奇賊悲願」
...曾婆加里(そばかり)は...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...わが宿りたるは恰(あたか)も木曾川の流に沿ひて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...下曾根さんは独身で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...むかし、木曾の山里に、一助(いちすけ)といふ年とつたきこりがゐました...
豊島与志雄 「木曾の一平」
...未曾有の過渡時代に当って...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...曾て外遊の時朝夕三度の食を街頭のカツフヱーにてとゞのへたりし頃のこと思返されて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...曾(かつ)て、島原の角屋(すみや)で、お松が竜之助の傍に引きつけられているうちに、その身辺からものすごい雲がむらむらと湧き立つように見えて、ゾクゾクと居ても立ってもいられないほど怖(こわ)くなったことがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう木曾路ともお別れだ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...霞亭の曾祖父道益の弟僧了普(れうふ)の事を紀(き)したものである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ことに彼等はいまだ充分に長曾我部(ちょうそかべ)家の恩顧を受けきらぬ内に...
柳田国男 「家の話」
...曾て、王朝は民衆に顛覆された...
横光利一 「静かなる羅列」
...木曾路から信州路へ入り...
吉川英治 「剣難女難」
...「木曾に味方しようとは」と...
吉川英治 「源頼朝」
...曾(かつ)て聞(き)く沼岸には岩代上野の県道即ち会津(あいづ)街道(かいどう)ありて...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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