...煢々孤独で唯友とするは書巻の外に無いから...
市島春城 「読書八境」
...「妙吉祥平等観門大教主経」等の書巻を膝の上にもって...
直木三十五 「南国太平記」
...興動けば直(ただち)に車を狭斜(きょうしゃ)の地に駆(か)るけれど家には唯蘭(らん)と鶯(うぐいす)と書巻とを置くばかり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...余この頃曾て愛読せし和洋書巻の批評をものせむとの心あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...卻て書巻に親しむ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...家がなければ平生詩作の参考に供すべき書巻を持つてゐやう筈がない...
永井壮吉 「冬日の窓」
...いっこう書巻の上には注いでいず...
中里介山 「大菩薩峠」
...書巻の間から求めようとしているのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...梧前灯下(ごぜんとうか)に書巻を手にするのは皆この自証(じしょう)を挑撥(ちょうはつ)するの方便(ほうべん)の具(ぐ)に過ぎぬ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...伊達家文書巻之一に収めたものは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...第4図 六足の馬それから、同書巻十一に、津軽辺で三歳の駒、左の耳に長(たけ)一寸九分くらいの角生え、曲り、黒く堅し、ただし本の方は和らかくして、また右の方にも生え立ちし角見え申し候と見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...一冊の書巻として保存していた...
室生犀星 「芥川の原稿」
...主人一書巻を展覧せしむ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...明らかに書巻の知識であって...
柳田国男 「海上の道」
...嘗に至ってはいわば書巻の知識であった...
柳田国男 「海上の道」
...また同書巻八志太(しだ)郡葉梨(はなし)村大字中藪田(なかやぶた)の沼...
柳田國男 「地名の研究」
...又同書巻十二、方言の条にも、一面に平らかなる低き地をアクツという...
柳田國男 「地名の研究」
...以前の自分には多少あった書巻(しょかん)の智識を...
吉川英治 「人間山水図巻」
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