...書冊を整理する必要がある...
...その書冊はとても貴重だと聞いた...
...この書冊は何百年も前から存在している...
...今回の出版物は書冊と雑誌の両方を含んでいます...
...私は小さな書冊を買うつもりだ...
...人世を以て学校とすれば書冊の学校へ入らずも御心配あるなと...
饗庭篁村 「良夜」
...僕の書斎兼寝室にはいると、書棚(しょだな)に多く立ち並んでいる金文字、銀文字の書冊が、一つ一つにその作者や主人公の姿になって現われて来て、入れ代り、立ち代り、僕を責めたりあざけったり、讃(ほ)めそやしたりする...
岩野泡鳴 「耽溺」
...人間の貴い脳漿を迸ばらした十万巻の書冊が一片業火に亡びて焦土となったを知らず顔に...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...金文字背皮の書冊が何万という程書架に陳(なら)べてあるのが一寸癪にさわったらしい...
辰野隆 「愛書癖」
...高野長英蘭語遺稿の翻訳・清朝秘録の出版・モラエス遺著の翻訳・西源院本太平記の刊行・聖徳太子憲法のドイツ語翻訳・愚管抄の英語翻訳・大日本外交文書の編纂出版・『御堂関白記』の複本作製・『帝王学』の刊行・国体明徴用書冊編纂(文部省)・『帝室制度史』編纂着手・等々一連の国粋文化宣揚運動など...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...わたしは日頃繙く事を忘れていた書冊の間から旧廬(きゅうろ)の落葉を発見して...
永井荷風 「写況雑記」
...此日竹田先日持去りたる書冊書画の代金を持参せり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...葡萄酒の盃片手にしつゝ携帯の書冊を卓上に開き見るや...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...その時この人の座右(ざう)の書冊...
中里介山 「大菩薩峠」
...はた塵塗(ちりまみ)れの書冊よりも見ること更に明(あきら)かなり...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...『毛吹草(けふきぐさ)』を初めとして幾多の書冊に刊行せられ...
正岡子規 「古池の句の弁」
...新版書冊之出来候事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...忘れて書冊には書き伝えなかったというのみで...
柳田國男 「地名の研究」
...これを纏(まと)めて一巻の書冊とした人々の労苦は察するに余りあるが...
柳田國男 「地名の研究」
...遺言の書冊はこちらの文庫にあるのでございましょう」「書物はございます...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「さようです」良人はそこへ筆写した書冊をとりだしながら説明した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まず下調べ程度のものが作れたらと考えております」「然しそこもとの多忙なからだでどうしてこんなむつかしいことを始める気になったのだ」「それはこの表に一例を書いてみましたが」三右衛門はそう云って別の書冊をひらいた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...種種(いろいろ)の書冊(しよさつ)の中にある美しい記載に由(よ)つて読みました...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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