...――そう一々書き立てていては...
芥川龍之介 「上海游記」
...新聞があんなに書き立てるのですからね...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...新聞紙の上で熾(さかん)に賛成論を書き立てさせたら...
薄田泣菫 「茶話」
...平気で嘘八百を書き立てるものだといわれているが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...新聞にはお父さんを模範社長と書き立てた時...
豊島与志雄 「過渡人」
...いいかげんなことを書き立てて事を大きくしてしまやがったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...両大学の論争という風に書き立てられるとちょっと困るのである...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...じゃんじゃんと書き立てた...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...モルガンのことばかり書き立てずに...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...貌(かおかたち)に至ってはこれといって書き立てるがものはない...
久生十蘭 「魔都」
...全紙面を割いて堂々と書き立ててある...
久生十蘭 「魔都」
...レッドバナー紙が支配階級の堕落と無関心を書き立てた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...自殺室などと新聞は書き立てる...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...羮(しる)にして飲ませたとか書き立てたるを評して残酷も極まり過ぎるとかえって可笑(おか)しくなるといった...
南方熊楠 「十二支考」
...昔の小説も贈り物をすることを最も善事のように書き立ててあるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いわゆる西表炭坑の惨状が新聞に書き立てられて...
柳田国男 「海上の道」
...新聞にも翁の担架姿が写真入りで大きく芽出度く書き立てられた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...屁(へ)のような事ばかりを一生懸命に書き立てているのでウンザリしてしまう...
夢野久作 「近世快人伝」
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