...――そう一々書き立てていては...
芥川龍之介 「上海游記」
...相当大きくこの事件を書き立てました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...新聞紙の上で熾(さかん)に賛成論を書き立てさせたら...
薄田泣菫 「茶話」
...単なる売名のための空弾を放ったにすぎないなどと書き立てられたのは...
高見順 「いやな感じ」
...最早くだくだしく書き立てずとも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...仰山なこと書き立ててある見出しの上に...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...スイフトは一番猛烈な文章の一節にスコットランドなまりをくわしく書き立てました...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...新聞で書き立てたり講演に引っぱり出したりしないことが肝要である...
寺田寅彦 「鑢屑」
...郷里の新聞がまたしても筆に火花を散らして書き立てた結果だということが解(わか)るし...
徳田秋声 「仮装人物」
...こんなことをすまして書き立てる作者は...
豊島与志雄 「愉快な話」
...二階ほどの高さにおよんでいたと書き立てたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あの木柱へ筆太に書き立てたあの文句は何です...
中里介山 「大菩薩峠」
...じゃんじゃんと書き立てた...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...逆上でも自慢しなくてはほかに骨を折って書き立ててやる種がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...貌(かおかたち)に至ってはこれといって書き立てるがものはない...
久生十蘭 「魔都」
...それに全新聞が書き立て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...婦人雑誌が「子供の育てかた」だのやれ「姙婦の衛生」だのときれいな絵入りで書き立てているのも可笑しいようなものだ...
宮本百合子 「今にわれらも」
...徳義を構わず書き立てるのは無理もない事と思われます...
夢野久作 「霊感!」
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