...今自分が或非常な長篇の詩を書き初めて居ると云ふ事を話し出した...
石川啄木 「病院の窓」
...今夜はこれを書き初める前に三通手紙を書かされた...
伊藤野枝 「出奔」
...僕は中央公論の續きを書き初めて...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...レオナドダヴィンチの高潔にしてしかも恨み多き生涯を紹介的に書き初めた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...某氏の自分に對する長論文(執筆者から送つて呉れた)の反駁を書き初めた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...こちらが上でこの位の處から書き初め...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...兄へ手紙を書き初めた...
豊島与志雄 「悪夢」
...調書を書き初めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これが自分の言文一致を書き初めた抑もである...
二葉亭四迷 「余が言文一致の由來」
...あれはたゞその前置で正月号から改めて私が計画してゐる新しい童話の方法で先づ書き初めるつもりで...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...本当の書き初めを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこでだ……そこで何から書き初めていいかトント見当が付かないが……何しろ遺言書なぞを書くのは後にも先にも今度が初めてだからね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この遺言書を書き初めたんだが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...レターペーパーを拡げて手紙を書き初める...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...何か商用らしい手紙をスラスラ書き初める...
吉川英治 「江戸三国志」
...書き初めるものなり...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...何やら手紙を書き初めた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...まだ一言(ひとこと)言い残したい」と言いながら帝への手紙を書き初める...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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