...今自分が或非常な長篇の詩を書き初めて居ると云ふ事を話し出した...
石川啄木 「病院の窓」
...今夜はこれを書き初める前に三通手紙を書かされた...
伊藤野枝 「出奔」
...先(ま)づやつぱりあなたに書きたいので書き初めたのです...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...独慎――この二字を今年の書き初めとして...
種田山頭火 「独慎〔扉の言葉〕」
...半分草しかけてあつた或る物語の續きを書き初めた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...兄へ手紙を書き初めた...
豊島与志雄 「悪夢」
...調書を書き初めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小説など書き初めたのが...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...この手紙を書き初めました...
夏目漱石 「行人」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...それが卒然として或る刺※から詩を書き初めた...
福士幸次郎 「太陽の子」
...これが自分の言文一致を書き初めた抑もである...
二葉亭四迷 「余が言文一致の由來」
...来年の書き初めは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……ドウするか見ろ……というので事件の翌(あく)る日から毎日事務所に立て籠もって向う鉢巻でこの報告書を書き初めたもんだが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その中に弟のマチラは何か思い付いたらしくノートの一片を引き裂いて何かしら書き初めました...
夢野久作 「霊感!」
...ぼくは、わづか二ヶ月ばかりで、上野を去り、そして信州の角間温泉に、その冬を籠つて、初めて、小説みたいなものを、書き初めたが、それが、後に、文筆生活にはいることになつた機會であつた...
吉川英治 「折々の記」
...何やら手紙を書き初めた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...まだ一言(ひとこと)言い残したい」と言いながら帝への手紙を書き初める...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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