...今自分が或非常な長篇の詩を書き初めて居ると云ふ事を話し出した...
石川啄木 「病院の窓」
...先(ま)づやつぱりあなたに書きたいので書き初めたのです...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...これから雜誌人間十二月號の爲めの小説を書き初めるのだ...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...レオナドダヴィンチの高潔にしてしかも恨み多き生涯を紹介的に書き初めた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...某氏の自分に對する長論文(執筆者から送つて呉れた)の反駁を書き初めた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...調書を書き初めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小説など書き初めたのが...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...何であつたか書き初めた...
三島霜川 「自傳」
...本当の書き初めを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...来年の書き初めは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一月十三日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕一月十三日 第五信けさ書き初めをいただきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...先ず唐織から書き初めてもらいましたのを...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...この遺言書を書き初めたんだが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……ドウするか見ろ……というので事件の翌(あく)る日から毎日事務所に立て籠もって向う鉢巻でこの報告書を書き初めたもんだが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ぼくは、わづか二ヶ月ばかりで、上野を去り、そして信州の角間温泉に、その冬を籠つて、初めて、小説みたいなものを、書き初めたが、それが、後に、文筆生活にはいることになつた機會であつた...
吉川英治 「折々の記」
...何やら手紙を書き初めた...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...私はもうこの手紙を書き初めた時の目的を達しました...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...まだ一言(ひとこと)言い残したい」と言いながら帝への手紙を書き初める...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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