...書き出すまでの熱心は半分以上も減じてしまひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...第九章「論者とカライルと僕との相違」といふ項目を書き出す時...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...勢(はづ)みに乗るとどんな皮肉を書き出すか判らなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...かうなつては遠慮も無用と先(まず)は宗匠家元(そうしょういえもと)の心意気にて小説のつくり方いかがとの愚問に対する愚答筆にまかせて書き出すといへどもこれ元より具眼(ぐがん)の士に示さんとするものならず...
永井荷風 「小説作法」
...そしてその凡そで以て何やかや書き出すやうになる...
中原中也 「小詩論」
...実は書き出す時は...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...二三行書き出すと...
夏目漱石 「文鳥」
...私はこれを書き出す前に注意して極量を少しく超過するだけの分量を服(の)んだのである...
平林初之輔 「秘密」
...ラヂオオペレットを書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...部屋で「手当り次第」書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「手当り次第」を書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...時計は何時ものやうに動いてゐた――と書き出すかな...
牧野信一 「村のストア派」
...汗をふきふきこれを書き出す...
宮本百合子 「一日」
...きょうはそろそろ又十日分を書き出す頃ですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……と書き出すには書き出してみたがサテ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...明日(あした)から己(おれ)が書き出す...
與謝野寛 「執達吏」
...「新・平家」を書き出す前にはいなかったわが家の末子の香屋子が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...『吾輩は猫である』を書き出す前後の自分の生活をこの作で書いたと言われているが...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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