...書き出すまでの熱心は半分以上も減じてしまひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...書き出すと長くもなるし...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...みのるは彼方此方(あちこち)と逃げ廻りながら隅の壁のところに行つてその頭をさん/″\打つ突けてから又書き出す事もあつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...そしてその凡そで以て何やかや書き出すやうになる...
中原中也 「小詩論」
...精神的食糧の一部にも当てて貰ふと共に来るべき新文化建設の礎にもして欲しいと思つて之を書き出すわけだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ラヂオオペレットを書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一景を少し書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「歌は××」のプロローグを書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「手当り次第」明日渡す分を書き出す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...時計は何時ものやうに動いてゐた――と書き出すかな...
牧野信一 「村のストア派」
...ビョルンソン Bjrnson が農民小説『シュンニエヴ・ソルバッケン Synnve Solbakken(拙譯『日向丘の少女』)を書き出すに至つて...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...生命の声として書き出すのに彼女は作文を今日のジャーナリズムに煽られ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...明日(あした)から己(おれ)が書き出す...
與謝野寛 「執達吏」
...壇ノ浦の平家敗戦直後を序編として書き出すつもりだったのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「新・平家」を書き出すと...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いいように歪曲(わいきょく)して書き出すにちがいない...
吉川英治 「源頼朝」
...『吾輩は猫である』を書き出す前後の自分の生活をこの作で書いたと言われているが...
和辻哲郎 「漱石の人物」
...なお一層明るくめでたく中宮の姿を書き出すのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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