...(十月六日)十二 影の人1俺は茲に一生の祕密を書きつける...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...今朝になつてその事を書きつけるのである――トルストイは富裕なる英吉利人の刻薄を憤つて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...画用紙にその番号を書きつける...
梅崎春生 「記憶」
...妖艶な年増女の二の腕に書きつけて置いた奇怪なる案内図は...
海野十三 「深夜の市長」
...買い入れておくものを書きつけた紙をわたし...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...得意さうに書きつけた...
薄田泣菫 「茶話」
...書道興って悪筆天下に満ちるの観があるので自戒のため此を書きつけて置く...
高村光太郎 「書について」
...そして中には英文でどういうことが書きつけてあるものか...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...足の裏にさえも――般若心経というお経の文句を書きつけた...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...病床でノートに書きつけていた自叙伝的随筆も...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...彼は書きつけた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何か帳面に書きつけたりする「旦那」の様子の方を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...参考のためわざわざ書きつけにして机の抽出(ひきだし)に入れておいた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...埒(らち)もない風景詩をその頃書きつけて愉(たの)しんでいました...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...エッゲは書きつけてはいないで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...鐘塔の與へつつある印象を書きつける...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...それをノートに書きつけた...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そういう夜々の飾りないみんなの批評を書きつけはじめた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
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