例文・使い方一覧でみる「曵」の意味
スポンサーリンク...金石の海へ……船で鰯網（いわしあみ）を曵（ひ）かせに行（ゆ）く途中であった……楽しかった……もうそこの茶店で... 
泉鏡花 「瓜の涙」
...蟻達の顎（あご）の力で曵（ひ）き出された一と粒一と粒で成就されるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『その地面の下の真暗な深い穴の中では、土をひつかく者や、喞へる者や、曵きずる者や、数千の蟻が働いてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...原稿用紙の上に棚曵（たなび）いた...
海野十三 「軍用鼠」
...どつちも歩くのが平氣な同志であつたから本所から押通しに新設の工場の並んだあたりの田甫の道を曵舟通へ横ぎつた...
長塚節 「記憶のまゝ」
...白雲は搖曵として其腰を擁す...
長塚節 「草津行」
...サア！ 巨人よ！轢殺車を曵いて通れ！ ここでは一切がお前を歓迎しているんだ...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
......
一葉稿 「五月雨」
...車に曵ころされぬとも...
一葉 「暗夜」
...空を曵（ひ）く一抹（いちまつ）の雲の有るところでは...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...大きな馬が車を曵いて何台も何台も...
三浦環 「お蝶夫人」
...曵き上げた網の中には一つの生物も見い出されなかった...
武者金吉 「地震なまず」
...表面採集の網を下ろしわずか五分ほど曵くと...
武者金吉 「地震なまず」
...永年欧米を廻つて居る櫛曵（くしびき）と云ふ日本人の興行師が経営してる相（さう）だ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...襞（ひだ）と云ふ襞（ひだ）を白く曵（ひ）いたアルプス連山の姿は予（かね）て想像して居た様な雄大な趣（おもむき）で無く...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その肩を描く線は長く下へ曵いて...
吉江喬松 「山岳美觀」
...曵綱へ彼等の全力をそゝいで...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...また四艘づつ曵き船に引かれて出て行つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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