...夜(よ)さえそぞろに更け行くように思われた...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
......
違星北斗 「北斗帖」
...更け行く夜(よる)も三つ一つほとほと過ぎし折しもあれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...更け行く半夜(よなか)の影を惜み...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...沈々と更け行く凍(い)てついた雪の街上を駈け抜ける人の跫音(あしおと)...
橘外男 「生不動」
...先帝の「星のとぶ影のみ見えて夏の夜も更け行く空はさびしかりけり」の歌を書いて下げた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...春の星を落して夜半(よは)のかざしかな春の夜の雲に濡らすや洗ひ髪春や今宵(こよひ)歌つかまつる御姿海棠(かいだう)の精が出てくる月夜かなうた折々月下の春ををちこちす思ひ切つて更け行く春の独りかななどと...
夏目漱石 「草枕」
...唯一人悄然と更け行く鐘をかぞへたらんには...
一葉 「暗夜」
...不安の中に更け行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
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