...そんな訳でとうとう春琴は我(が)を張り通し妊娠(にんしん)の一件を有耶無耶(うやむや)に葬(ほうむ)ってまたいつの間(ま)にか平気な顔で佐助に手曳(てび)きさせながら稽古に通っていたもうその時分彼女と佐助との関係はほとんど公然の秘密になっていたらしいそれを正式にさせようとすれば当人たちがあくまで否認するものだから...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...少し離れて見ると何色ともはっきり分らないで色彩の揺曳(ようえい)とでも云ったようなものを感じる花とがある...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...築地(つきぢ)の海岸からは新(あらた)に曳船(ひきふね)の渡しが出来た...
永井荷風 「水 附渡船」
...そういう場合には間曳(まび)いてしまうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...突けば鎗打てば鳶口曳けば鎌といふのですから中々骨が折れます...
長塚節 「撃劍興行」
...人力曳(じんりきひ)きの海蔵(かいぞう)さんは...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...長い/\影法師(かげぼふし)を曳(ひ)いて現れたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸まで三崎丸を曳船(ひきふね)してきて当時のままのありさまで船蔵におさめてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...やはり錨繩を曳いて死体の捜査をしなくてはならない...
久生十蘭 「肌色の月」
...そこから彼を曳っぱりだす手段はないのだからなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「無声に聴く」と云うことが一頭曳の馬車では出来なくなりますのですね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「辻馬車」
...鉄棒(かなぼう)を曳(ひ)いて近所をまわってあるいて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...杖(つえ)を曳(ひ)き背に琴を負って...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...見ていると――帯は長く尾を曳(ひ)いて喬木(きょうぼく)の梢(こずえ)に懸り...
吉川英治 「江戸三国志」
...つい曳きずられて行くような恰好をぜひなくしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...今日も二階で逢曳(あいび)きの痴夢(ちむ)に現(うつつ)なかった男女(ふたり)には何ともやさしい仰天ではなかったらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...筏にのり、馬を、浅瀬に曳き、列も陣も、みだれた時を計って、将門が、「射ろ」と、急に命令を下した...
吉川英治 「平の将門」
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