...曲浦長汀、烟霞縹渺として、いつ見ても厭かぬは霞ヶ浦の風光なるかな...
大町桂月 「鹿島詣」
...曲浦深く陸地に入ること數十町...
大町桂月 「金華山」
...長汀曲浦の觀、つぶさに其の美をつくせり...
大町桂月 「常磐の山水」
...長汀曲浦の觀とは...
大町桂月 「常磐の山水」
...長汀曲浦ゆきつくして...
大町桂月 「北總の十六島」
...南は宇治川の長堤曲浦(きょくほ)が蜿々(えん/\)と麓をめぐっておりまして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...夏は凉風の吹き入る曲浦の汀に...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...・朝の山路で何やら咲いてゐる・すみれたんぽゝさいてくれた□・さくらが咲いて旅人である三月三十一日晴、行程八里、平戸町、木村屋(三十・中)早く出発する、歩々好風景だ、山に山、水に水である、短汀曲浦、炭車頻々だ...
種田山頭火 「行乞記」
...もつとうつくしい短汀曲浦がある...
種田山頭火 「行乞記」
...風雨のすきまから長汀曲浦を眺めつつ急ぐ...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...曲浦の趣はなくて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その裾野がイオニア海に滑り込んで幾つもの長汀曲浦を造っているのが瞬間ごとにより広く見晴るかせるようになって行くのが愉快だった...
野上豊一郎 「エトナ」
...旅に出てのどかな長汀曲浦にさしかかつた時のやうな氣持にはなれるが...
野上豐一郎 「桂離宮」
...「新曲浦島」のある場面を...
長谷川時雨 「古い暦」
...榊原(さかきばら)屋敷に沿うた曲浦(きょくほ)のあたりにさしかかった頃でした...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...いわゆる長汀(ちょうてい)曲浦(きょくほ)の風光のごときも...
柳田国男 「雪国の春」
...長汀曲浦(ちょうていきょくほ)五里に亘る行路の絶勝は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...長い曲浦(きょくほ)の線がうねうねと白い...
吉川英治 「私本太平記」
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