...しかしお住は腰を曲げたまま...
芥川龍之介 「一塊の土」
...肩を曲げたなり手を腰に組んだまま...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ぎゅっと曲げたような恰好であった...
海野十三 「火星兵団」
...そしてまた何処から出ていったのです」女は肩をすぼめるようにして、顔を曲げた...
海野十三 「深夜の市長」
...僧の前にいる体を曲げた男が云った...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...すぐに事実を曲げたくなるから...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其等の學者が各其の仕へた國の爲めに其の學を曲げたといふことは勿論想像せられないことはない...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...多田嘉助が睨み曲げたという松本城の天守閣を横に睨み...
中里介山 「大菩薩峠」
...南子が冠(かんむり)を曲げた...
中島敦 「弟子」
...全体が薄い氷の板を六角形に折り曲げたような形をしていて...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...口をひん曲げたり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...だから、パーシウスが歩いて行くと、人々は彼にうしろ指をさしたり、口を曲げたり、互に目くばせをしたり、また思いきって出せるだけの声で彼を嘲弄したりしました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...親方はぼうしを手に持ってこしを曲げたまま...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そこでトニオ・クレエゲルは首を横に曲げたなり...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...背中を丸くして膝を曲げた...
夢野久作 「白菊」
...嚥下(のみくだ)した真鍮煙管(しんちゅうきせる)――――素手(すで)で引裂いた錻力板(ブリキいた)――――女患者が捻じ曲げた檻房の鉄柵――……といったようなモノスゴイ品物が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...孫兵衛が口を曲げた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...さまざまに悶(もだ)えて体を蝦(えび)のごとく折り曲げた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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