...元来椿岳というような旋毛曲(つむじまが)りが今なら帝展に等しい博覧会へ出品して賞牌を貰(もら)うというは少し滑稽(こっけい)の感があるが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...廊下を曲って私は便所に入った...
梅崎春生 「風宴」
...三本曲げるにはどうするんです...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...曲がタンゴでもブルースでもかまわず...
田中英光 「野狐」
...右に折れ左に曲る回数まで...
谷崎潤一郎 「秘密」
...その一方の叉には葯(やく)があるのに他の一方はそれがなくて尖(とが)ったままで反り曲っている...
寺田寅彦 「高原」
...鈎の手に曲ってるこちら側に坐ってる男へ...
豊島与志雄 「水甕」
...私は不健全な江戸の音曲(おんぎょく)というものが...
永井荷風 「日和下駄」
...つむじ曲りの神尾主膳が...
中里介山 「大菩薩峠」
...作品一八の六つの四重奏曲のうち...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「冬の旅」二十四曲は「美しき水車小屋の乙女」以上に歌も優(すぐ)れているが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...曲者の身體はガラツ八の腕を脱けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「畜生ッ」重三郎は兇暴(きょうぼう)極わまる曲者でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...足の曲った人が歩けるようになったとか...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...輪寳(りんぽう)のすがりし曲(ゆが)み齒(ば)の水(みづ)ばき下駄(げた)...
一葉女史 「大つごもり」
...左手はやや曲げて左の膝にあてぐつと睨む...
三木竹二 「いがみの権太」
...藪(やぶ)から村へぬけるうら道支考(しこう)喰(くい)かねぬ聟(むこ)も舅(しゅうと)も口きいて 翁何ぞの時は山伏になる曲翠(きょくすい)と言ったような例もあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あなた様は?」とある山道の曲りかど...
吉川英治 「宮本武蔵」
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