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饗庭篁村 「木曾道中記」
...曰く「僧院の秋」の会、曰く「三浦(みうら)製糸場主」の会、曰く猫の会、曰く杓子(しやくし)の会、方今(はうこん)の文壇会甚(はなはだ)多しと雖(いへど)も、未(いまだ)滑脱(くわつだつ)の妙を極めたる、斯(か)くの如き応酬ありしを聞かず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...耶蘇答へて曰く、「人若し生まれ替はるに非れば、神の國を見ること能はず」...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...一人の男があらわれて曰く...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...千明氏曰く、『我村の少年は、「あけび狩り」とて、辨當も持たずに山に入り、「あけび」を取りて食ひつゝ日を暮らすことあり』と...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...曰く、骨董屋である...
薄田泣菫 「茶話」
...彼自(みず)から曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...また曰く、「人の為す能(あた)わざる所を為し、人の言う能わざる所を言うは、余を舎(お)きてその人無きなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼の友人なる維新革命前の故老曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...曰く、『きみは自分ひとりだけのことをいいたまえ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...其進退は天下の大問題なりと或は曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曰く、志ん生の飄々として「テニヲハ」の合わぬ話し振りの中に奇想天外な警句と愉快な諧謔の連続にいつしか聴き手を不可思議な八ッあん熊さんの世界に引き込んでゆく可笑(おか)しさ、とめどもないような中に本格の修業を失わないところ、彼独特な「マクラ」の奇抜な面白さ、また現在の彼の地位も不当ではない...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...ウォレイスは、その『人口数論』において、当時剣によって倒れた夥しい人数に言及した後、曰く、『この時代のイタリア人の歴史を正確に調べてみると、吾々は、イタリアが完全に制服されてしまうまでに、かの不断の戦争に従事したあれほどの夥しい人間がいかにして調達され得たかを、いぶからざるを得ない1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...猪過ぐるを得て虎を顧みて曰く...
南方熊楠 「十二支考」
...森は曰く『余今に及びて彼女を娶らんとは云はず...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...』しかも、貨幣の使用によって多くの収得が得られる時には、それに対して多くのものが与えられるべきことは明かであるから、彼は曰く、『市場利子率は吾々を導いて利潤率に関するある観念を構成せしめ、そして利子の発達史は、吾々に利潤の発達史を与えるであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...子曰く、女(なんじ)(汝)奚(なん)ぞ曰(い)わざる、その人と為(な)りや、発憤して食を忘れ、楽しみて以て憂いを忘れ、老いの将(まさ)に至らんとするを知らざるのみと...
和辻哲郎 「孔子」
...子曰く、由は果(か)なり、政に従うに於(おい)て何かあらん...
和辻哲郎 「孔子」
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