...曰く彼等は、赤児を殺し食膳に上せる鬼どもである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...博士曰く、第一と云ひ第二と云ふ等級的差別を劃せんよりは、寧(むし)ろ如(し)かんや、意識以下の我、及び意識以上の我と呼ぶの、用語に於て妥当なるに、と...
石川啄木 「閑天地」
...錢をやりて久しく待ちしに、上り來りて曰く、今日は、鰕居らず、これにて許されよとて、海草を出す...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...曰く、獅子岩也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...土人答て曰く、此れは関牧塲にして、馬の往来するが為にかくはなりたりと...
関寛 「関牧塲創業記事」
...曰く、神話学に関するミュルレンホフの定義に曰く、一個の民族が、四囲の自然界と、その中に活動する勢力とを、人格化して、之に関して、宗教的且つ詩的の観想を述べたる凡ての述作を、総称して神話と云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...悪魔答えて曰く、汝死に至るまで、到底此菜の名を知る能わざるべし...
高木敏雄 「比較神話学」
...其名(そのな)を称して正直と云(い)う」芹川進(せりかわすすむ)氏の曰く...
太宰治 「正義と微笑」
...彼れ自(みずか)ら曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――曰く、ではなぜ科学主義工業によると高賃金となるか...
戸坂潤 「読書法」
...その説諭に曰く、セントポールのような家は我国にははやらない...
夏目漱石 「おはなし」
...或学者は曰く、ディーゲスタ法典編纂委員が受けたユスチニアーヌス帝の訓令には、皇帝の勅許に基づく答弁権を有したる法曹の説のみを蒐集すべしとある...
穂積陳重 「法窓夜話」
...曰く、スペンサは撃たれたのじゃなく、自殺した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...曰く「憎(にく)こい奴でございます...
正岡容 「我が圓朝研究」
...『類函』四三一に〈『張潘漢記』曰く梁冀(りょうき)兎苑を河南に起す...
南方熊楠 「十二支考」
...が、その手紙に曰く、伯父上あなたは実に立派で実に偉大な人間の愛情をも持って私に対して下すった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は曰く、『労賃を騰貴せしめる資本の増加は利潤を下落せしめる傾向がある...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...孔子曰く、吾が党の直(なお)きは是に異なり、父は子のために隠し、子は父のために隠して、直きことその中にあり...
和辻哲郎 「孔子」
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