...第四三、米国の駸々として文明に進むゆえん人あり、問うて曰く、米国の駸々として文明に進むゆえんのもの、必ずその原因なかるべからず、なにをかその原因とするや...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...するとその仲間は答へて曰く「オーヴァーを賣り飛ばしてみんな飮んで來たよ」とちよつと肩を張つてみせたがその下から大きな嚔をたて續けに五つ六つして「ああ寒い...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...案内者曰く、これこの山路を開きたる御嶽神社の祠官、中澤駒吉といふ人の銅像也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...最後の断案を下して曰く...
高木敏雄 「比較神話学」
...喜田博士の曰く、「安東氏は自ら安倍貞任の子高星(たかぼし)の後と称し、その遠祖は長髄彦(ながすねひこ)の兄安日(あび)なりと言つてゐる...
太宰治 「津軽」
...スペンサー氏曰く...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そして研堂氏の文は「あるとき前田正名翁筆者に語りて曰く」とつづいてゐる...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...曰くがあるのです...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼れは社会改良の必要なる所以を説て曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曰く 類ひなき富士ぞ起れる清見潟駿河の海は紫にして 大いなる駿河の上を春の日が緩く行くこそめでたかりけれ春の海いま遠方(をちかた)の波かげに睦語りする鰐鮫思ふ終日のたりのたりかなでは曲がない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...事務所の人曰く、全く日本にはありませんね、こんなに入る劇団はと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...英太郎が来ての曰くに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...丸尾の曰く、菊田のとこへ礼に寄って来い、と...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...曰く、「それは美味しゅうございますのよ」、これには女の鈍感さがあふれていて、実にぞっとなります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その字といったら! ペンさん曰く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...透谷氏芭蕉池辺明月の什(じふ)を論じて曰く彼れは実を忘れたる也...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...眞僞はさて措き、早速、家人をやつてみると、三餘堂の曰く、實はあれは、目録の印刷の中に、もう望みてがあつて他へ讓りました、と...
吉川英治 「折々の記」
...彼女(かれ)は曰くサ...
若山牧水 「一家」
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