...また曩日(いつか)の様に...
石川啄木 「天鵞絨」
...曩(さき)の高踏派と今の象徴派とに属する者その大部を占む...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...曩(さき)は北米(ほくべい)合衆国に対して宣戦を布告し...
海野十三 「空襲葬送曲」
...なぜなれば私は曩に述べた自己催眠の方法によつて完全に船醉をしないで濟んだので...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...是れ曩(さき)に驚絶駭絶の経験と言ひたるものにして...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...曩昔(そのかみ)の東下りの御板輿(おんいたごし)を白き柩車(きうしや)に乗り換へて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...曩に開國五十年紀念會を開くや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曩に憲政党の成立するや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...米国大統領は曩に名誉ある降伏に関する十三ヶ条の概略を諸君に述べた...
永井隆 「長崎の鐘」
...曩にむいた所はだん/\錆びたやうに赤く變じた...
長塚節 「佐渡が島」
...曩(さき)に出て見たので見つかつたことと思つたに相違ないのだ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...曩日(このあいだ)...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...妾らここに見るあり曩日(さき)に女子工芸学校を創立して妙齢の女子を貧窶(ひんる)の中(うち)に救い...
福田英子 「妾の半生涯」
...呉羽之介曩日の祈誓納受されしを知りて愈堕落の淵に沈む事その翌日の朝です...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...」と私は曩(さき)に久しぶりで佐賀へ青服を着て帰つて来た友達をも頼みにしてゐた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...わたくしは曩(さき)に従之の名を挙げて三市さんに問うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曩(さき)にこれを繰(あや)つりしは...
森鴎外 「舞姫」
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