...曩日(のうじつ)久保田君に「うすうすと曇りそめけり星月夜」の句を示す...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...曩(さき)にはその心に初戀の充(きざ)したるため...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...曩(さき)の高踏派と今の象徴派とに属する者その大部を占む...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...曩(さき)に世に行われし牡丹灯籠...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...曩きに醒めたるもの...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...直譯:やれやれ!何が凡そ(alles)この世に可能でないか3.この二三百年來、吾々の社會生活は何んと散文的現實的かつ物質的になつて了つたことよ!224P.179am besten 最もよく(及び am kleinsten, am grten etc.)aufs beste 最もよく、出來るだけよく(及び auf schnste, aufs eiligste, etc.)im folgenden 左に、次にim ganzen 大體に於て、概してim frheren 以前、曩に、前に(frher に同じ)imbrigen 因みに、但し(brigens に同じ)vor kurzem 曩日、最近von neuem 又もや、改めてin kurzem そのうちに、最近im wesentlichen 大體に於てseit langem 以前から、ずつとvon langem her (同前)nicht im geringsten 毫末もnicht im entferntesten (同上)和譯P.1791.この婆さんは戰爭のためにすつかり逆上してゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...当時とは経済状態も曩日の観察をもって今日を卜することの迂愚なることはもちろんであるが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...曩の咳よりも激しく咳く...
高濱虚子 「俳諧師」
...曩に舊自由黨總務委員が伊藤侯を大磯に訪ふて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由派なし曩きに彼れの米國公使に任ぜられて代議士を辭するや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曩のことを思ひ出して尋ねて見たところが先生のことは知つて居つて...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...曩きは報恩寺邊に集中せる百戯雜伎皆此處に薈まり...
原勝郎 「貢院の春」
...曩(さ)きに奇貨(きか)とし重んじたる彼(か)の敵国の人物を目(もく)して不臣不忠(ふしんふちゅう)と唱(とな)え...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...これに代って曩(さ)きに支那から我邦に渡来した『植物学』の書(多分我が万延...
牧野富太郎 「植物記」
...狂の恋一曩日(さきのひ)の宿下(やどさが)りに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」と私は曩(さき)に久しぶりで佐賀へ青服を着て帰つて来た友達をも頼みにしてゐた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...その子供は曩(さき)に申した皇子でありました...
宮原晃一郎 「拾うた冠」
...曩祖(なうそ)、名は直教(ちよくけう)と云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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