...曠野を歩くと、まるで自分一人の世界にいるような感覚になる...
...この地域は人口が少なく、広大な曠野が広がっている...
...曠野に立って、青々と茂る草原を見下ろした...
...曠野を旅する人にとって、水や食料は命の糧である...
...夜には曠野に生息する動物たちの鳴き声が聞こえてくる...
...漫(そぞ)ろにまだ見ぬ露西亜の曠野を偲ばしめる...
石川啄木 「雪中行」
...彼等は曠野(あらの)と山と地の洞と穴とに周流(さまよ)いたり」とある(希伯来(ヘブライ)書十一章三十六―三十八節)...
内村鑑三 「聖書の読方」
...信仰風な雷雨の午後は漂流民の見られるだらう古代欧羅巴に伴((つ))れてゆく!さてその後刻(あと)には月明の晩! 曠野の限りを...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...魏叔子(ぎしゅくし)の大鉄椎(だいてっつい)の伝(でん)にある曠野(こうや)の景色(けいしょく)が眼の前に浮んでくる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...精神は闇の曠野をひた走る...
萩原朔太郎 「宿命」
...その鶏を献じた者が今の曠野手王に生まれ...
南方熊楠 「十二支考」
...彼既に曠野の夜叉に食われた上は...
南方熊楠 「十二支考」
...渺茫たる曠野の中をタタタタと蹄の音響(ひゞき)...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...まだ雪が真白にのこっている早春の曠野で...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...今日初めて目撃した遼東の曠野のよく整然として耕耘されてゐるのに驚いた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...関ヶ原の曠野と盆地をうねる河川は真っ赤に濁り...
吉川英治 「大谷刑部」
...四行けども行けども満目の曠野である...
吉川英治 「三国志」
...曠野の一丘(きゅう)に...
吉川英治 「三国志」
...二曠野に陽(ひ)も落ちて...
吉川英治 「三国志」
...古典のもったような眼をかりて大きな人生の曠野や時の流れを観ること――また読者に観せることも――小説という仕事の上にあってよいし...
吉川英治 「随筆 新平家」
...曠野の王者たる父の良持と...
吉川英治 「平の将門」
...――この広い坂東の曠野では...
吉川英治 「平の将門」
...その間に抱く曠野の廣さは正に十里...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索