...曠野を歩くと、まるで自分一人の世界にいるような感覚になる...
...この地域は人口が少なく、広大な曠野が広がっている...
...曠野に立って、青々と茂る草原を見下ろした...
...曠野を旅する人にとって、水や食料は命の糧である...
...夜には曠野に生息する動物たちの鳴き声が聞こえてくる...
...馬を朔北の曠野に立て...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...(五月四日夜東京に於て)(明43・7「曠野」)...
石川啄木 「我が最近の興味」
...曠野の杜を飛々(とびとび)に心覚えの家数は六七軒と数えて十(とお)に足りない...
泉鏡花 「遺稿」
...曠野の全部を一望の下に俯瞰(ふかん)することが出来ないで遺憾(いかん)というべきである...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...思い出の届くかぎり遠くに――時の遠い曠野(こうや)の中に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし茫洋たる支那大陸の曠野のまなか...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...一望涯もない赤土の曠野を横斷して...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...恐怖への豫感曠野に彷徨する狼のやうに...
萩原朔太郎 「宿命」
...無限の荒寥とした曠野を越えて...
萩原朔太郎 「宿命」
...兵乱のために京中の人屋一時ことごとく曠野と化した時...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...またしても田畑と曠野ばかりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかし広大無辺の曠野には闃(げき)として声なく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...一散に白皚々の曠野に逃げ出さなければ居られなかつた...
牧野信一 「雪景色」
...北と西南に拡がる遼東の曠野を初めて展望することが出来た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...さしもの曠野をよぎり抜けて...
吉川英治 「三国志」
...一木の日陰もない曠野だった...
吉川英治 「三国志」
...曠野に育った将門ですら...
吉川英治 「平の将門」
...平安の世の坂東曠野時代...
吉川英治 「平の将門」
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