...曠野を歩くと、まるで自分一人の世界にいるような感覚になる...
...この地域は人口が少なく、広大な曠野が広がっている...
...曠野に立って、青々と茂る草原を見下ろした...
...曠野を旅する人にとって、水や食料は命の糧である...
...夜には曠野に生息する動物たちの鳴き声が聞こえてくる...
...あたかも曠野(こうや)に落雷に会うて眼眩(くら)めき耳聾(し)いたる如き...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...師や友に導かれて誤って曠野(こうや)の道に迷っても怨(うらみ)はないはずではあるまいか...
寺田寅彦 「案内者」
...雪の曠野を彷徨してる飢えた狼だけでなく...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...ジャン・ヴァルジャンは全く荒涼たる霜枯れ色の曠野(こうや)の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...真暗な曠野を急ぐ...
中島敦 「盈虚」
...あのシベリアの曠野を吹く強風に耐えるような丈夫な桿の小麦を作るのに...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...そんな荒寥とした曠野の中に...
萩原朔太郎 「悲しい新宿」
...精神は闇の曠野をひた走る...
萩原朔太郎 「宿命」
...兵乱のために京中の人屋一時ことごとく曠野と化した時...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...――この不毛の曠野の単調な光景を眺めて...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...曠野は赤みを帯び...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...傳道戰の曠野を捨てることも出來なかつたし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...曠野(あらの)のようにしらじらと残っているばかりであった...
堀辰雄 「曠野」
...一体に北に向ふ満鉄本線の左は曠野(くわうや)なのに対して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...関ヶ原の曠野と盆地をうねる河川は真っ赤に濁り...
吉川英治 「大谷刑部」
...曠野の一丘(きゅう)に...
吉川英治 「三国志」
...ごうごうと曠野(こうや)の闇をふく風のような震撼(しんかん)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...その間に抱く曠野の廣さは正に十里...
若山牧水 「樹木とその葉」
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