...曠野を歩くと、まるで自分一人の世界にいるような感覚になる...
...この地域は人口が少なく、広大な曠野が広がっている...
...曠野に立って、青々と茂る草原を見下ろした...
...曠野を旅する人にとって、水や食料は命の糧である...
...夜には曠野に生息する動物たちの鳴き声が聞こえてくる...
......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...馬を朔北の曠野に立て...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...又曠野の中なる古墳の栖家(すみか)...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...恁(どう)した機會かで此曠野の追分へ來た...
石川啄木 「散文詩」
...黄昏の曠野を見した...
石川啄木 「散文詩」
...「汝(なんじ)はこの曠野(あらの)に我等を導きいだして...
太宰治 「風の便り」
...しかし茫洋たる支那大陸の曠野のまなか...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...朔北(さくほく)の曠野(こうや)を染むる血潮の何万分の一かは...
夏目漱石 「草枕」
...茫漠たる曠野と、怪奇を極めた岩山と、ゴティクとアラビクのまざり合つた異樣な樣式の建物と、エル・グレコとゴヤとヴェラスケスの繪畫と、女・男の美しい顏と粗末な風裝と、内亂の悲慘を物語る破壞と焦土と、塹壕とトーチカと、彈丸の缺けらと鐵條網と、血痕と墳墓と、……そんなものが二重映し三重映しになつて視覺から離れなかつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...死にもせぬ旅寝の果(はて)よ秋の暮枯枝に鴉(からす)の止(とま)りけり秋の暮曠野(こうや)の果に行きくれても...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...これに限らず曠野に無数の羊が草を食いながら起伏進退するを遠望すると...
南方熊楠 「十二支考」
...渺茫たる曠野の中をタタタタと蹄の音響(ひゞき)...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...曠野の秋草は繚乱(りょうらん)と...
吉川英治 「三国志」
...曠野でめぐり逢った白芙蓉(はくふよう)という佳人が...
吉川英治 「三国志」
...曠野(こうや)の只中に行き暮れた武蔵が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...いぶり燃えていた曠野の火も血も洗い消された後では...
吉川英治 「平の将門」
...馬上の曠野の方が...
吉川英治 「平の将門」
...この曠野(こうや)の中では親しくひびく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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