...彼の家はこの聖都を取り囲んでいる曠原のように荒れ果てて来た...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...連山のつくる處は、曠原遠く開け、そのはてには、赤城、日光の山々、白雲の中に隱見す...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...茫茫(ぼうぼう)たる曠原(こうげん)の上を疾走して馬の野性を乗り減らした...
田中貢太郎 「仙術修業」
...今日の人民はただかのタタールの曠原(こうげん)に野獣を逐(お)い...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...浅間山の麓をめぐる時はそのあたりが渺々たる曠原で...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...太陽がようやく霧の曠原(こうげん)の彼方(かなた)に落ちた...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...山のむこうにはまた空漠たる曠原が待ちうけているのだろう...
久生十蘭 「新西遊記」
...曠原のファンタジア――その蜃気楼を一瞥したときのおどろきを...
久生十蘭 「新西遊記」
...云う所の空知郡とは「曠原(こうげん)にて...
本庄陸男 「石狩川」
...その曠原が空知郡のナエイ...
本庄陸男 「石狩川」
...それは天皇と独裁官とが分割する!曠原と氷塊と密林と漠草との二千里の距離にか!―――否!こゝにわれらの精力の根源はツンドラに花咲かせ鉄軌と工場とコルホーズに鉄と電気のハーモニーを奏で美くしい自由の花園を育てあげた―――サヴェート同盟!鉄鎖でなく...
槇村浩 「獄内にてドイツの同志を思う歌」
...君は曠原の自然木...
室生犀星 「愛の詩集」
...曠原の風景が愈彼の為めに新らしくされ...
室生犀星 「愛の詩集」
...その更に向ふは茫茫たる吉林省の曠原となり...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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