...これを絞りとって大きな土器に入れて空気に曝すとかなりの量の黒い粘った泥が沈殿して...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...コショウをまず海水および尿に浸し次に数日のあいだ殻すなわち外皮がゆるむまで太陽の熱に曝す...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...私などの乏しい思出など述べて恥を曝すことは凡そ大人気ない事であるから...
宇野浩二 「それからそれ」
...華氏212度の温度に曝す...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...是等の人は忽ち行き過ぎて新らしい人が續々と明るい顏を電燈下に曝す...
高濱虚子 「俳諧師」
...少しでも多く内部を明りに曝すようにしていることは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...愈々恥を世間に曝すようなものですし……何かよい工夫はないものでしょうか...
豊島与志雄 「叔父」
...元来、一旦処置をして、而も、立派に腹をしたものを、その上、死体を掘り出して、曝すなど、あるまじきことじゃ」「それは判っておるが、今更――」と、いった時、足軽だの、人夫だの、番小屋の者などが、棺の蓋を、こじ開けて、木を軋らせたり、折れる音を立てたりしていた...
直木三十五 「南国太平記」
...赤山殿の魂魄(こんぱく)も、浮ぶことだろう――ところで、皆が集まっているが、出向いてくれんか」「何処へ」「韃靼冬(だったんとう)へ――御世継は、御世継として、何うしても、われわれ秋水党は、お由羅、将曹を初め、奸物を斬らんと、勘弁ならん――」「誰々が、集まっている?」「大山(綱良)、樺山(資之)、などだが、一緒に来てもらいたい」「行こう」「死屍に鞭うつということは、士を恥かしめる上において、この上無しとされているが、死屍を掘り起して、曝すなどとは、斉興公はともかく、将曹め、主君を恥かしめて悔無きの徒だ...
直木三十五 「南国太平記」
...屈辱にひしがるゝ老の身は義憤にうごめき反抗に悶えてあはれいたましき形骸(けいがい)を世に曝す...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...たまたま放課の童子門前に騒ぐ事あるも空庭は稀に老婢の衣を曝すに過ぎざれば鳥雀(ちょうじゃく)馴れて軒を去らず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...落魄の身を故郷に曝すことが堪へなかつたのと...
長塚節 「教師」
...そんな老醜を世に曝すまいと決心していた...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...むしろ極めて難解な文字ばかりが羅列された古典的な哲學書の上に眼を曝すに如くはない――隱岐はいつも左う胸一杯に力んで...
牧野信一 「痴日」
...腐屍を禿鷹の餌食に曝す躯(むくろ)の上を荒れすさんだ村々の上を茫々たる杉松の密林に身を潜める火田民(かでんみん)の上を北鮮の曠野に萠える野の草の薫りを篭めて吹け!春風よ!夜中(よじゅう)...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...此日寺中書画を曝す日にて蔵画を見たり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蔵書数千巻を曝す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瓦礫のなかに無名のしかばねを曝す覚悟ができました...
山本周五郎 「死處」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??