...今日は曙光を見るために早起きした...
...窓から曙光が差し込む景色がとても美しい...
...彼女の出現はまるで曙光のようだった...
...暗い時期を乗り越え、ようやく曙光が見えてきた...
...この戦いに勝利し、明るい曙光を迎えよう...
...治承四年、長田入道が、惶懼、書を平忠清に飛ばして、東国将に事あらむとするを告げたるが如き、革命の曙光が、既に紅を東天に潮したるを表すものにあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...愛の神(エロス)は現在の上に吾人が今や曙光の自覚を有し始めつつある理想的様式を道徳的標準として課することなく依然として渾沌たる性的関係中より世界の改造を持続するであらうといふことを疑ふに都合よき何等の理由もないのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...戰爭(せんさう)が濟(す)むと其(そ)の翌年(よくねん)から再(ふたゝ)び輸入超過(ゆにふてうくわ)に變(へん)じ經濟界(けいざいかい)の状勢(じやうせい)は一變(ぺん)したるに拘(かゝは)らず戰後(せんご)十數年(すうねん)を經(へ)た今日(こんにち)に於(おい)ても更(さら)に改善(かいぜん)の曙光(しよくくわう)を認(みと)むることを得(え)ざる状態(じやうたい)にある...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...改善の曙光を認められると申して宜いのであります...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...各国民の覚醒を待つ今や世界の平和曙光の仄見(ほのみ)えつつあることは前述の如くである...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...――昭和維新の曙光...
種田山頭火 「一草庵日記」
...彼は曙光の速かの出現切に乞ひ祷り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...九谷焼の復活の曙光(しょこう)が見えて来たのである...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...高く穿(うが)てる細き窓から薄暗き曙光(しょこう)が漏れて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...始めて事件の謎を解く最後の曙光(しょこう)が射したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我々の成功の曙光(しょこう)が現われるだろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...ショパンの音樂を愛しながら書いてゐたといはれる「曙光(モルゲンレエテ)」などが私には一番好ましかつた...
堀辰雄 「二三の追憶」
...曙光のやうなものとなつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...どうしても会得の曙光を仰ぐことが出来ないので...
吉川英治 「剣難女難」
...曙光が見えかけておりますが...
吉川英治 「三国志」
...大勢の上に曙光(しょこう)を見ることでもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこから必ず窮民の曙光(しょこう)が...
吉川英治 「親鸞」
...大事の曙光(しょこう)に一抹(まつ)の黒き不安を捺(な)すってしまった! もし向後(こうご)渭山(いやま)の城に妖異のある場合はいよいよ家中の者に不吉を予感さするであろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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