...其三一曉方(あけがた)からの雨は午(ひる)少し過ぎに霽(あが)つた...
石川啄木 「鳥影」
......
上田敏 「まちむすめ」
...曉早く、樓下を漕ぎゆく艪の音に夢やぶれ、戸を推し、欄によりて望めば、そよ/\と吹き來る凉風につれ、朝靄浮動して、幽趣いふべからず...
大町桂月 「鹿島詣」
...鞋ばきで遠くへ行く人らしい曉の寒さに咳をしてドスンドスンと歩いて行く...
千家元麿 「自分は見た」
...早く寢に就きて曉明の來るを待つのみ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...結局割に單純な「曉」の製作課程を見せられただけで...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...然るに彼等は工業學校を卒業した曉に大工を廢めてしまひ...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...お絹は昨夜丑刻(やつ)頃から曉方までの間に家を拔け出しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」曉方近い街...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「曉方近かつたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四平次が明神下の自宅へ歸つたのは、もう曉方近い頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曉方から降つては霽(は)れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曉近い風が身にしみます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唯これだけを曉(さと)り得ぬ(その六)庭草におく露玉をつらねて吹風こゝちよき或る朝ぼらけのこと...
一葉 「暗夜」
...(Ellis,‘Studies in the Psychology of Sex’ vol., 138 Phila., 1927)之を聽た記事は、先づ、日本靈異記中に、聖武天皇の御世、大和國十市郡菴地村の大富人鏡作連の女、萬之子てふ美人が人に嫁ぐ、其夜閨内有レ音而言二痛哉一三遍、父母聞レ之、相談曰、未レ效而痛、忍猶寐矣、明曉其女の母、戸を叩けど答へず、開きみれば、頭と一指の外はみな食れ有たと出づ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...曉風の靜まる迄一睡もなし能はざりし其の夜わが腦裡に成りし一幕物なり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...希臘人は始て希臘人でない人も亦人だと曉つた...
森鴎外 「古い手帳から」
...山頂の雲山頂の曉山頂の雲雲の翼は...
吉江喬松 「山岳美觀」
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