...池田驛から分岐する網走(あばしり)線鐵道の竣工した曉には釧路...
石川啄木 「菊池君」
...牝鷄(ひんけい)常に曉を報ずるといふ内情は...
石川啄木 「雲は天才である」
...曉早く、樓下を漕ぎゆく艪の音に夢やぶれ、戸を推し、欄によりて望めば、そよ/\と吹き來る凉風につれ、朝靄浮動して、幽趣いふべからず...
大町桂月 「鹿島詣」
...細君はそれを展(ひろ)げて見ても意味を曉(さと)ることができなかったが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...彼は日本橋の生れで曉星中學の三年まで上つたことがあるのである...
田畑修一郎 「南方」
...計りて曉に「爭」の神女をアカイア軍に遣はし勇氣を鼓す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...曉二時に至るも絃歌歇まず...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...由良の港を立つ由良川は霧飛びわたる曉の山の峽より霧飛びわたる曉の霧は怪しも秋の田の穗ぬれに飛ばず河の瀬に飛ぶ由良川の霧飛ぶ岸の草村に嫁菜が花はあざやかに見ゆ四所村間道からす鳴く霧深山の溪のへに群れて白きは男郎花ならし諸木々の梢染めなば萱わけて栗ひらふべき山の谷かも廿五日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...曉方(あけがた)の冷えを勘定に入れて大火鉢へ埋火二杯...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曉方近くなると、出入りの鳶(とび)の者や、近所の百姓衆も來てくれましたが、床坂を剥ぐやうに探しても富太郎が見えないのですから、これは神隱しに逢つたとでも思ふより外には考へやうもなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曉方歸つて來た樣子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曲者は曉近い外部(おもて)の人通りに驚いて逃出し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今までもちよく/\そんな事をやつて居たに違えねえ」「へエ――」「曉方歸つて來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」「へエ――」「幾太郎が曉方歸つて來たと言つたね」「え...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとはみんな夜中から曉方へかけての火事で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五つ埋めるのに曉方までかゝつたことだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(Ellis,‘Studies in the Psychology of Sex’ vol., 138 Phila., 1927)之を聽た記事は、先づ、日本靈異記中に、聖武天皇の御世、大和國十市郡菴地村の大富人鏡作連の女、萬之子てふ美人が人に嫁ぐ、其夜閨内有レ音而言二痛哉一三遍、父母聞レ之、相談曰、未レ效而痛、忍猶寐矣、明曉其女の母、戸を叩けど答へず、開きみれば、頭と一指の外はみな食れ有たと出づ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
......
横瀬夜雨 「花守」
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