...そこで暫くためらつた後...
芥川龍之介 「南京の基督」
...暫くは口を利くものもなかった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...暫く默つて春三郎の顏を睨めつゝあつた文太郎は...
高濱虚子 「續俳諧師」
...そないして暫(しばら)くたちましたら...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...荘家の淳良な家風のなかで暫く彼女を教養して頂きたいと頼みました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...」周平は暫し呆気(あっけ)にとられた...
豊島与志雄 「反抗」
...暫く高座が空虚になった時分...
中里介山 「大菩薩峠」
...私達はそうして暫く寒い河原に立ったまま...
中島敦 「虎狩」
...暫らく此寮へ留まつて頂きました」「さうでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫らくは眞つ蒼になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫くは二の句が繼げません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫らくのあいだは茫然自失の体で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...暫くそうやっているうち...
宮本百合子 「高台寺」
...何やら教えられた話とは趣が違うので暫時思案にふけりました...
森律子 「三度會つた巡査」
...暫(しばら)くはこの木を立てて置くことができたからの名と思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...暫しという間はない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...暫くの間はその人間を疑問の圏内に保留しておいて...
夢野久作 「暗黒公使」
...何かそこにもまだ冒険を好む心のあるのを感じ暫く胸中の声を聞く慎しみで立っていた...
横光利一 「旅愁」
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