...桃の一皿はまことに暗示的なお供物であろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼のふるさとの先輩葛西善蔵の暗示的な述懐をはじめに書き...
太宰治 「猿面冠者」
...纔(わず)かに「筑摩軍記」の中に暗示的な一二行の文句があるのみで...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...においとか響きとか位とかおもかげとかいう東洋的な暗示的な言葉で現わされているのであるが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...早打ちの使者の道中を見せる一連の編集でも連句的手法を借りて来ればどんなにでも暗示的なおもしろみを出すことができたであろうと想像される...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...若林の顔に暗示的な目を注いだ...
徳田秋声 「縮図」
...)表現的で叙述的で暗示的なあらゆる音楽...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明らかなしかし控え目な短い暗示的な言葉で語った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...手記の先の方に暗示的な一節がある...
豊島与志雄 「道化役」
...――ぱちいん……という暗示的なスウィッチの音とともに...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...出産を促進するために種々な宗教的および暗示的な仕事があるときには...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...暗示的なものを持っている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...さもないと焼け死ぬかもしれないからね」彼の暗示的ないいぶりは効果があった...
山本周五郎 「はたし状」
...暗示的な、ゆるやかな口調で云った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...副院長の暗示的な言葉で刺戟されると同時に...
夢野久作 「一足お先に」
...此の故清少納言の官能は新鮮なそれだけで何の暗示的な感覚的成長もしなかった...
横光利一 「新感覚論」
...日本画を暗示的な想念描写に赴かしめるのではないのか...
和辻哲郎 「院展遠望」
...この暗示的な、多くを切り離して重要な一部分を示すという演り方、古い形式と束縛とを脱して美しい新形式を征服した、内より外に向かうという演り方、これがアアサア・シモンズを喜ばせた重大な点である...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
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