...取殘された三人の老人が思ひ/\の心で耳を傾けて聞くといふ暗示的な幕になつても...
石川啄木 「病室より」
...においとか響きとか位とかおもかげとかいう東洋的な暗示的な言葉で現わされているのであるが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...早打ちの使者の道中を見せる一連の編集でも連句的手法を借りて来ればどんなにでも暗示的なおもしろみを出すことができたであろうと想像される...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...中間を歩いている子供とが途中で会合することを暗示しただけで幕をおろすという暗示的な手法をとった一方で...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...暗示的な変な性質が潜んでいるように思われるよ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...若林の顔に暗示的な目を注いだ...
徳田秋声 「縮図」
...)表現的で叙述的で暗示的なあらゆる音楽...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...明らかなしかし控え目な短い暗示的な言葉で語った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...舞台に比較して素敵に長いこの橋掛ぐらゐ暗示的なものは...
野口米次郎 「能楽論」
...身内から重大なる嫌疑者が挙げられたという暗示的な記事が...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...何気ないディクションのなかに暗示的なひびきがあり...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...もしまだお讀みにならなかつたなら暗示的ないい論文ですから...
堀辰雄 「室生さんへの手紙」
...さもないと焼け死ぬかもしれないからね」彼の暗示的ないいぶりは効果があった...
山本周五郎 「はたし状」
...副院長の暗示的な言葉で刺戟されると同時に...
夢野久作 「一足お先に」
...暗示的な独白を述べる「灰色の人」が...
吉井勇 「青春回顧」
...盛高の暗示的なことばが...
吉川英治 「私本太平記」
...宗家道誉の暗示的な言も...
吉川英治 「私本太平記」
...暗示的な描き方ではあるが...
和辻哲郎 「院展遠望」
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