...ついに一策を案じて暗愚な帝を唆(そそのか)し...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...云う迄もなく牡鹿山に住む暗愚な君主―――手を拱(こまね)いて滅亡を待っているばかりの...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...だが君らは……君ら暗愚な人間は……...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...自由黨の暗愚なる擧動を迎合して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...蒸気、電気の働(はたらき)は開闢(かいびゃく)の初(はじめ)より明に示す所なれども、人間の暗愚なる、久しく之を知らずして、漸(ようや)く近年に至り始めてその端緒を探り得たるのみ...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...この方面の感情の内にはモンストラスなものや暗愚なものがまだまだ蠢(うごめ)いていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...* 子牛は驢馬と同様に暗愚なるものをいう(Jeanroy 註)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...劉(りゅうよう)が暗愚なるためであった」「…………」「惜しむらく...
吉川英治 「三国志」
...彼も決して暗愚なる大将ではない...
吉川英治 「三国志」
...いまの暗愚な劉璋(りゅうしょう)では治まらない...
吉川英治 「三国志」
...が、それを世の人は、「暗愚な君」と、ひそかに誹(そし)る...
吉川英治 「私本太平記」
...この暗愚な太守(たいしゅ)...
吉川英治 「私本太平記」
...――もとより暗愚な斎藤龍興(たつおき)という国主の力ではあるまい」「美濃の三人衆といわれておる人々が...
吉川英治 「新書太閤記」
...先の見えない暗愚な将でもあり...
吉川英治 「新書太閤記」
...この暗愚な将軍家を...
吉川英治 「新書太閤記」
...平常から暗愚な彼でもなかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...勝助を退けるなどという暗愚なまねは決してしない...
吉川英治 「新書太閤記」
...名門の余望と遺産を持つ遺族の暗愚なる者ほど...
吉川英治 「新書太閤記」
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