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伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...彼の特徴だった暗さが微塵(みじん)もなく...
高見順 「いやな感じ」
...彼の為人にも芸風にも地味で浪曼的な暗さが離れなかつたのである...
辰野隆 「旧友の死」
...この暗さの中で私の思想は芽吹きつつある...
種田山頭火 「赤い壺(二)」
...事物そのものに内在せる悲劇が作用(はたら)いて救い難い暗さに迄私を塗込める...
中島敦 「光と風と夢」
...暗さ)は地により代表される...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...この深い暗さは、何時(いつ)までも長続きするものではないが、燈火を消した部屋の中は、あらゆる旅行者の、旅のなごりが、衣(きぬ)ずれのやうに闇の中に動いてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...部屋の暗さに腹をたてたり...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...この夜の暗さに面と向ふと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...宵のうす暗さとは云え...
本庄陸男 「石狩川」
...三十何年間の女王としての経験からマリーの悲劇を予見し自国の将来にも暗さを見たのでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...重い背景から壓迫して來る心の暗さのためにだんだん打ち消されまた彼は前夜のやうに萎れて了つた...
横光利一 「悲しみの代價」
...皆が道の暗さを云い合っている所へ乗り込んで来て...
横光利一 「旅愁」
...峡間には刻刻暗さが増して来た...
横光利一 「旅愁」
...その眼の暗さはなんだ...
吉川英治 「三国志」
...墨壺(すみつぼ)のような暗さである...
吉川英治 「新書太閤記」
...暗さも暗し」「眺めておる場合か」「でも...
吉川英治 「源頼朝」
...町の何処一軒も起きていない暗さであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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