...それ以前とて会えば寒暄(かんけん)を叙する位の面識で...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...南縁(なんえん)暄(けん)を迎うるにやあらん...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...各諸州有名ノ暄池(ヲンセン)ヲ以テ之ニ名ク...
永井荷風 「上野」
...西洋にては男子は寒暄(かんけん)にかかはらず扇子を手にすることなし...
永井荷風 「洋服論」
...寒暄(かんけん)の挨拶よりも一層低い声で...
永井荷風 「来訪者」
...寒暄(かんけん)の辞を陳(のぶ)るにも及ばず...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...農民の健康の上に国防の基礎を置いている一部の人々が暄しく論じておられる通りである...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...さし置(おき)がたき沙汰(さた)とにかくに暄(かしま)しく...
樋口一葉 「われから」
...隣ずからの寒暄(かんけん)の挨拶が喰付きで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「早春登楼」の詩に「蘇暄身漸健...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...梅発暄風香戸...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...麗日暄風晞路泥...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「三冬無雪自軽暄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...神辺は此日晴暄(せいけん)で雪が融(と)けかかつてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...風烟軟々意先暄...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...たいてい年上の子と暄曄(けんか)をしても負けたことがない...
山本周五郎 「桑の木物語」
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