...「晴間ができたら散歩に行こう...
...「晴間を見計らって洗濯物を干そう...
...「雨が降る前に晴間を狙って釣りに行こう...
...「晴間は気分も晴れやかになるから好きだ...
...「晴間が続くとカラッとした空気が気持ちいい...
...西の空はわずかに晴間を見せた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...梅雨季の雨と晴間の日光とをかはるがはる味ふために...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...梅雨晴間(つゆはれま)打水しある門を入る六月八日 七宝会...
高浜虚子 「五百五十句」
...晴間見せ卯(う)の花(はな)腐(くだ)しなほつづく山荘の庭に長(た)けけり夏蕨(なつわらび)五月十六日 大崎会...
高浜虚子 「六百句」
...晴間々々に三時間ばかり行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...晴間々々を二時間ばかり行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...午前雨の晴間を窺ひ中洲病院に徃く...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...自分が下宿する前後から今日(こんにち)まで少しの晴間なく続いたのである...
夏目漱石 「行人」
...雨の晴間には門野を連れて散歩を一二度した...
夏目漱石 「それから」
...磨滅した塔が折から晴間を見せて來た青空に向つて突つ立つてる形がいかにも怪奇で...
野上豐一郎 「キフホイザー」
......
前田普羅 「普羅句集」
...晴間の底にたゞずんでゐるかのやうに...
牧野信一 「蛍」
...身は今旅の旅に在(あ)りながら風雲の念(おも)いなお已(や)み難く頻(しき)りに道祖神にさわがされて霖雨(りんう)の晴間をうかがい草鞋(わらじ)よ脚半(きゃはん)よと身をつくろいつつ一個の袱包(ふくさ)を浮世のかたみに担(にの)うて飄然(ひょうぜん)と大磯の客舎を出でたる後は天下は股の下杖一本が命なり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...前面忽(たちま)ち見る海水盆の如く大島初島皆手の届くばかりに近く朝霧の晴間より一握りほどの小岩さえありありと見られにけり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...立ちよって晴間(はれま)を待つことを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...梅雨(つゆ)の晴間(はれま)の屋根の草...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...川辺氏など晴間を見て...
吉川英治 「随筆 新平家」
...はつ夏うす日さす梅雨の晴間に鳴く虫の澄みぬる声は庭に起れり雨雲のけふの低きに庭さきの草むら青み夏虫ぞ鳴く真白くぞ夏萩咲きぬさみだれのいまだ降るべき庭のしめりにコスモスの茂りなびかひ伸ぶ見れば花は咲かずもよしとしおもふいま咲くは色香深かる草花のいのちみじかき夏草の花朝夕につちかふ土の黒み来て鳳仙花のはな散りそめにけり伊豆紀行二月九日...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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