...靜かに晴れ渡る若干の日と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...全く雲が一つも見えぬ位晴れ渡ることが珍らしくありません...
石川欣一 「山を思う」
...蕃蛇剌馬(ばんじゃらあまん)の黄色な月も晴れ渡る...
泉鏡花 「印度更紗」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...空の薄らがすみも晴れ渡るだろう...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...秋の菓物杉深き溪を出で行けば草山の羊齒の黄葉に晴れ渡る空鹽谷のや馬飼ふ山の草山ゆ那須野の霧に日のあたる見ゆ(下野鹽原の奥)山梨の市の瀬村は灯ともさず榾火がもとに夜の業すも(多摩川水源地)瓜畑に夜を守るともし風さやり桐の葉とりて包むともし灯黄葉して日に/\散ればなり垂れし庭の梨の木枝の淋しも二荒山いまだ明けねば關本の圃なる梨は露ながらとる羇旅雜咏八月十八日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...煙は拭(ぬぐ)うがごとく一掃(ひとはき)に上から下まで漸次(ぜんじ)に晴れ渡る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...しだいしだいに晴れ渡る靄(もや)のように...
夏目漱石 「明暗」
...風の音も立てずにすうと晴れ渡る間から...
夏目漱石 「明暗」
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野口雨情 「未刊童謡」
...朗らかに晴れ渡ることだらう……それにしても...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...早朝晴れ渡る半島の島々に迎えられて釜山に上る...
柳宗悦 「全羅紀行」
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夢野久作 「猟奇歌」
...夜が明け初めると間もなくその日は晴れ渡るであろう...
横光利一 「南北」
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