...元日の朝、晴れて風無し...
石川啄木 「悲しき玩具」
...「ああ靄はもう晴れている」と落胆した...
高浜虚子 「別府温泉」
...ついさっきまで晴れていた空がしぐれて来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...晴れてよい日の種をまく土をまく・子のないさみしさは今日も播いてゐる・夕月に夕刊がきた□・まがつた風景そのなかをゆく(再録)夜は樹明...
種田山頭火 「行乞記」
...もう穴へはいれ十一月七日うそ寒い風がふいて晴れてくる...
種田山頭火 「其中日記」
...とにかく私は私の胃袋に祝福をさゝげます!一月廿八日晴れてあたゝか...
種田山頭火 「其中日記」
...・藪かげ藪蘭の咲いて春風・空へ積みあげる曇り・雨が風となり風のながるゝを・水音ちかくとほく晴れてくる木の芽・みんな咲いてゐる葱もたんぽぽも・なんでもかんでも拾うてあるく蛙なく(鮮人屑ひろひ)・もう葉ざくらとなり機関車のけむり・うどん一杯...
種田山頭火 「其中日記」
...好く晴れていても...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...昨日までの雪は晴れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく地平線の近くだけが綺麗に晴れていることが多い...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...二人は天下晴れての恋人同士だったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...田舎から来た甚助には快く晴れているとは云いきれなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...花火よ――いつかカラリと不機嫌の晴れて...
正岡容 「小説 圓朝」
...いままで抱いていた疑念もひとりでに晴れてしまった...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...二人が晴れて……夫婦になれたときっていう」「ゆうべね」おけいはそっと宇之吉の胸に凭(もた)れかかって...
山本周五郎 「追いついた夢」
...空も明るく晴れて来た...
横光利一 「旅愁」
...晴れて母上にお目にかかる時機でもありませんが...
吉川英治 「三国志」
...山にかかった頃から雲は晴れて...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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