...いつ晴るべしとも見えず...
大町桂月 「房州紀行」
...夏山やよく雲かゝりよく晴るゝ八月二十五日 箱根町...
高浜虚子 「五百五十句」
...「地理纂考」によると、「安永八年己亥十月朔日、桜島火を発し、地大に震ひ、黒烟天を覆ひ、忽(たちま)ち暗夜の如し、五日経て後、烟消え天晴る、十四日一島湧出す、其翌年七月朔日水中に没す、是を一番島と言ふ、同十五日又一島湧出す、是を二番島と言ふ、俗に猪子島と称す、己亥十月化生の故なり、同十一月六日の夜、又一島湧出す、是を三番島と言ふ、同十二月九日夜、又一島湧出す、是を四番島と言ふ、三四の両島は硫黄の気あり、因て俗に硫黄島と称す、同九年庚子四月八日、二島相並び又湧出す、五月朔日に至つて自ら合して一島となる、是を五番島と言ふ、今俗に安永島と称す、同六月十一日又一島湧出す、是を六番島と言ふ、同九月二日又一島湧出す、是を七番島と言ふ、同十月十三日又一島湧出す、是を八番島と言ふ、後七八の両島合して一島となれり、因て併せ称して六番島と言ふ、(略)炎気稍退き、五島全く其形を成す、即ち其二番三番四番五番六番の五島、併せて新島と名づく、其中五番島最大にして其周廻二十町、高さ六丈なり、草木発生し、水泉迸出す、於是(ここに)寛政十二年閏四月、島(桜島)民六口を此島に移す」としてあって、大小こそあれ八島の湧出したことは、大八洲成生の伝説を髣髴(ほうふつ)さすものではないか...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...今は早や頼む方なくなり果てゝ迷いの心は晴るゝ日もなく...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...ふるかと思えば晴れ晴るゝかと思えばまた大粒の雨玻璃窓(はりまど)を斜に打つ変幻極まりなき面白さに思わず窓縁(まどべり)をたたいて妙と呼ぶ...
寺田寅彦 「東上記」
...雪ならむとして※(わづか)に晴る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...半時ばかりにして晴る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...空始て晴る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...大雨夕刻に晴る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...雨晴る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...浅草橋も後(あと)になし須田町(すだちょう)に来掛る程に雷光凄(すさま)じく街上に閃きて雷鳴止まず雨には風も加(くわわ)りて乾坤(けんこん)いよいよ暗澹たりしが九段を上り半蔵門に至るに及んで空初めて晴る...
永井荷風 「夕立」
...今朝氣晴るゝに及んで...
長塚節 「草津行」
...天晴るゝに至りては...
長塚節 「草津行」
...その裾野がイオニア海に滑り込んで幾つもの長汀曲浦を造っているのが瞬間ごとにより広く見晴るかせるようになって行くのが愉快だった...
野上豊一郎 「エトナ」
...几董(きとう)の俳句に「晴るゝ日や雲を貫く雪の不盡」といふがあり...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...気晴るるときはたちまち真を現すでしょう」「……ウムム」病人は呻(うめ)きながら襟(えり)を噛み...
吉川英治 「三国志」
...お咎めだに晴るるならば」高氏は...
吉川英治 「私本太平記」
...その向こうの斜面は何か呪われた究極の深淵を見晴るかしているのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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