...おくれ咲きの山桜や山吹とともに何ともいわれぬ残春の景趣を横溢させている...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...これも我が庭園の景趣を添える上に欠くべからざる樹木なのだから...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...まばゆく見事な景趣ではあったが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...山村の景趣を満喫した...
種田山頭火 「行乞記」
...這般の景趣悉く皆快なり...
長塚節 「草津行」
...――あらゆる尋常の景趣はことごとく消えたのに...
夏目漱石 「思い出す事など」
...水鳥や朝飯早き小家(こいえ)がち川沿いの町によく見る景趣である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...蕪村の好んで描く水彩画風の景趣であって...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...こうした景趣の村は関西地方に多く...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...この荒寥たる地方の景趣には耐へがたい...
萩原朔太郎 「宿命」
...落ち着いた景趣はあるが狭い場所へ床几を並べて茶亭が一軒...
山本笑月 「明治世相百話」
...此線は山川の景趣に富み...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...月(つき)ヶ瀬(せ)の景趣(けいしゅ)をちぢめたような庭作り...
吉川英治 「神州天馬侠」
...なかなか景趣に富み...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...景趣の変化につれて旅らしい軽快をもってきたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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