...故に我等は民族と云ふ半普遍的なるものの生命に參加することによつてこの渇望を充すことは出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...最も普遍的な自然の理法の眞の認識は...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...厳密な意味において普遍的な正確な方則が可能であろうか...
寺田寅彦 「方則について」
...之は取りも直さずかの社会的意識を云い表わすに最も適切で普遍的な概念でなければならぬ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...真理とは主観的相互の普遍的な合致を外にして...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...普遍的な自然科学的概念である...
戸坂潤 「科学方法論」
...法則は常に普遍的なものだ...
戸坂潤 「科学論」
...科学的精神なるものの思想的な抽象性と普遍的な流通性とには...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...この言葉のある限り永久に残るだろう処の普遍的な規定を有っていると共に...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それは若い娘の売淫(ばいいん)であった――言う意味は、規則的な、普遍的な、貞節な、瑞正な、家庭的な、おまけに社会的な、売淫である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...單にかくの如き普遍的なる價値觀念に限らず...
波多野精一 「時と永遠」
...心境小説への転落か、真の大衆的文学、普遍的な問題を、普遍的に表現することによって多数の読者の心臓に迫るような作風への進出か、あるいは安易な話術文学へかえって、一般の大衆作家の列伍に復帰するか、さらにまた階級的意識を鮮明にして、プロレタリア大衆文学の先駆をなすか、そういうところに興味がつながっている...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...誰の頭の中にもひそんでいる普遍的な力の支配する世界である...
平林初之輔 「ポウの本質」
...僕はやや普遍的な調子で書こうと思っているからです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...個々の過程に関する史料の申立ての正確な訊問から普遍的なものの直観にまで自己を高めた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...普遍的なものはすべて主観の側に帰せられることになる...
三木清 「哲学入門」
...物事の根本的普遍的な理由は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も特殊的なるものが最も普遍的な意義価値を有するということは...
和辻哲郎 「孔子」
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