...換言すれば普遍的なるものに對する奉仕である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...新しい、普遍的な、より自由な法則が、彼の周囲と彼の内に確立されはじめるであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...――生活の進展に人類一般の普遍的な径路があることを必ずしも...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...すなわち芸術に対する感受性は必ずしも各人に普遍的なものではないから...
寺田寅彦 「鸚鵡のイズム」
...その読者を導いて普遍的な心理的経験を遂行させる事が必要であるが...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...形而上学者達が好む最も根本的な従って最も普遍的な問題――夫は例えば実在・宇宙・人生・神・等々の概念であろう――であるとは限らない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...例えば社会が次第に分化して行くという普遍的な関係を指摘し得ても...
戸坂潤 「科学方法論」
...従って又普遍的な通用性を有ったものになる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...日常生活に出て来る普通なもの即ち普遍的なものと考えられているものを必然性だと思うためにも...
戸坂潤 「思想としての文学」
...経験的事実を一般化し普遍的な場合にまで拡大・拡張したものであるからである...
戸坂潤 「辞典」
...その低劣な可笑(おか)しな一面からのぞいてみたる普遍的な偉大な事実...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...直ちにその歌の普遍的な人間感情を捉えて新しい音楽を配することができる...
信時潔 「歌詞とその曲」
...戦争の終りにかくも普遍的な困窮感を生ずることはなかったであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私は普遍的な類型や法則の標本もしくは傳達器として存在するのであるか...
三木清 「人生論ノート」
...即ち理論的に普遍的なる机を意味してゐるのではなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...特に金銭がバルザックの世界で最も変質しない普遍的な価値として(人間を支配するものとして)現れていることなどをあげて居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全く自然な・変らない・普遍的な・もので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは普遍的な美なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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