...三十俵つけ一まちにまとまった田に一草の晩稲(おくて)を作ってある...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...色よく黄ばんだ晩稲(おくて)に露をおんで...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...寒くならないうちに晩稲(おくて)の収穫(しゅうかく)をすましてしまいたい...
田山花袋 「田舎教師」
...其内に晩稲(おくて)も苅らねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「稼収(かおさまって)平野濶(へいやひろし)」晩稲も苅られて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ザクリ/\鎌の音をさして晩稲(おくて)を苅(か)って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...田圃(たんぼ)では皆欣々喜々として晩稲(おくて)を苅って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...北海道で専ら晩稲の種子のみを配布して...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...早稲(わせ)も晩稲(おくて)も駄目で...
林芙美子 「泣虫小僧」
...根岸田甫((たんぼ))に晩稲(おくて)かりほす頃...
樋口一葉 「琴の音」
...今は晩稲のまだ穂を出さぬものが多くなって...
柳田国男 「海上の道」
...晩稲が今のように普及してからでも...
柳田国男 「海上の道」
...高処より展望すれば早稲(わせ)まさに熟し晩稲(ばんとう)は花盛(はなざか)りにて水はことごとく落ちて川にあり...
柳田国男 「遠野物語」
...これを早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)の三通りに見立てて置く...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...今年は早中晩稲のいずれが宜(よろ)しいかを...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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