...晩方には家族が集り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...晩方には食事の時お給仕をつとめた娘が二人来て...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もうそちこち晩方(ばんがた)であつた...
泉鏡太郎 「十六夜」
...こっちへ来るというので道中も余所(よそ)とは違って、あの、長良川、揖斐川(いびがわ)、木曾川の、どんよりと三条(みすじ)並んだ上を、晩方通ったが、水が油のようだから、汽車の音もしないまでに、鵲(かささぎ)の橋を辷(すべ)って銀河(あまのがわ)を渡ったと思った、それからというものは、夜に入(い)ってこの伊勢路へかかるのが、何か、雲の上の国へでも入るようだったもの、どうして、あの人形に、心持を悪くしてなるものか...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...手隙(てすき)な時は晩方も...
泉鏡花 「歌行燈」
...晩方(ばんがた)の事だった...
泉鏡花 「縁結び」
...お前様は晩方お泊りの尼さんでは御座んせぬか...
江見水蔭 「備前天一坊」
...晩方印刷所から校正刷を持つた小僧が来た時には...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...晩方からおりおり湯島の親類の方へ遊びに行った...
徳田秋声 「黴」
...「晩方になると、私家を脱(ぬ)け出して、お鈴の部屋借りをしていた家の前へ立っていたんですよ...
徳田秋声 「黴」
...ある晩方銀子は婦人公論を...
徳田秋声 「縮図」
...晩方にはもう翫具(おもちゃ)を持って...
徳田秋声 「爛」
...「晩方に、是非――」と、富士春が、低く叫んで、流し目に益満を見た...
直木三十五 「南国太平記」
...お芥子坊主は、その次の晩方も、次の次の晩方も、同じやうに庭へ来て謡ひました...
野口雨情 「仲のわるい姉妹」
...そしてもう晩方になったその帰り道で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...そしてその日の晩方にはもう僕は海の上にいたんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...先は晩方、是迄に御坐候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...晩方(ばんがた)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索