...盗むといってもよい――ために雪のなかに出て往くような男の晩めしはいかにも興味あるものであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...晩めしをつき合ってくれないかね...
太宰治 「惜別」
...筍と豆腐とで晩めしを喰ひ...
牧野信一 「五月六日」
...出たいけんど、なんせ、晩めし食うと、くたびれてんで、じき眠くなっちゃって――女教師 あらあ、あんたみたいな若い人が、そんな――それにね、光村先生がこないだ東京へ行って来て、農村演劇の話聞いて来たり、本も一杯買って来てござるから、面白い話が出るだろうと思うの...
三好十郎 「鈴が通る」
...上り框(がまち)の障子のあけたてから、洗面、着替え、晩めしの支度、あと片づけ、風呂のゆき帰り、寝るときも起きるときにも、すべてこの問いかけと確認を忘れることはなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...毒をのむと苦しい私が晩めしのあと...
山本周五郎 「青べか物語」
...「晩めしをあがって下さい」と迎えに来た...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...おひさが晩めしの支度をしていると...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...「晩めしのあとで来て下さい」島さんはそう云って廻った...
山本周五郎 「季節のない街」
...晩めしが済むと、平さんは少し食休みをしたあと、およそ十時ころまでマットレスを編む...
山本周五郎 「季節のない街」
...だからこそ大ビスマルクはいわくだ」「晩めしをどうしますか」と八田塾生はきいた...
山本周五郎 「季節のない街」
...そしてまた晩めしの支度をしながらも...
山本周五郎 「季節のない街」
...晩めしが済んで一刻(とき)ほどしてから...
山本周五郎 「さぶ」
...やがてさぶも晩めしを喰べなくなった...
山本周五郎 「さぶ」
...晩めしを作って待っているっていうのは」栄二は頷(うなず)いた...
山本周五郎 「さぶ」
...箱根よりこっちなことは慥かだ」晩めしの支度をしようと云って...
山本周五郎 「さぶ」
...晩めしのあとでは...
山本周五郎 「さぶ」
...朝飯だの晩めしだのというものはまるで知らないのが多い...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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