...三匹の子供の河童と一しよに晩餐のテエブルに向つてゐるのです...
芥川龍之介 「河童」
...晩景、留守を預るこの老番頭にあてて、津に出張中の主人(あるじ)から、里見氏の令夫人参宮あり、丁寧に宿を参らすべき由、電信があったので、いかに多数の客があっても、必ず、一室(ひとま)を明けておく、内証の珍客のために控えの席へ迎え入れて、滞(とどこお)りなく既に夕餉(ゆうげ)を進めた...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...――同一(おなじ)事が――同一事が……五晩六晩続いた...
泉鏡花 「婦系図」
...一晩も二晩もお留守になることが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...その夜私が味方の人たちに囲まれて食べた晩餐の何と楽しかったことか...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...幸子はその晩夫からそのことを聞いた時に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...晩にホテルへ帰って町の薬屋までカルボールリニメントを買いにやると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...晩食は一握りの米をお粥にしてすました...
種田山頭火 「其中日記」
...二タ晩しかゐなかつたので彼の来たことは誰の耳にも触れずに済んだのであつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...……昨晩は僕が悪かったよ...
豊島与志雄 「反抗」
...いつも君江がその翌日五時出の晩番(おそばん)に当る前の夜にきまっている...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...五日目の晩は何か變つたことが無かつたのか」「ありましたよ」「何があつたんだ」「お孃さんのお輝さんが夜中に見えなくなつて一と騷ぎしましたがね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と晩寢付けなくてマジマジしてゐたんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは月夜(つきよ)の晩(ばん)のことでありましたが...
濱田青陵 「博物館」
...その晩、お前は私にその日の出来事を自分から話し出した...
堀辰雄 「楡の家」
...手ぶらじゃ今晩の働きはむなしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...長崎屋もいうとおり、そなたが、その美しい顔を見せたなら、忽(たちま)ちほがらかになるに相違ないに――」「わたくしに、それだけの力がござりますかどうか――でも、折角のお言葉でもござりますし、明日にもすぐにお見舞に上って見るでござりましょう」と、雪之丞は、しおらしく受けて、ふと、思いついたように、孤軒入智恵の問題に、探りを入れて見る――「それとは、お話が違いますが、昨晩、さる御城内お役向の御一座から、お招きをうけました節、あなたさまの御評判を洩れうけたまわって、かずならぬ身も、大そう嬉しゅうござりました」「ほう、役向の衆から、わしの評判を聴いたとな!」と、人気渡世の役者以上に、世評が気になってならぬように、大商人が、膝を乗り出して来た...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...毎晩其邊を美聲で唄ひ通る娘を人柱にした...
南方熊楠 「人柱の話」
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