...今忽焉(こつえん)としてその全貌を晒(さら)け出しているのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...獄門の晒首(さらしくび)や迷子のしるべ...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...ここの板敷を毎日毎日布を晒(さ)らしてあるいていたもんや」お絹はそう言って...
徳田秋声 「挿話」
...あの冤罪(えんざい)の晒(さら)し者(もの)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...面(かお)の色を変えてこの「晒し」を見直したものがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角親方が晒しにかけられるという段どりになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間らしい心持のない奴だ」「茂吉を晒したのは」「あの悪戯(いたずら)が面白くなったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...陽に晒(さら)されてひどく脆(もろ)くなつて居る二分枚と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鋸(のこぎり)と一緒に死骸を晒された...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今にも死にさうな姿を巷に晒してゐたが...
原民喜 「閑人」
...本節で為すべきことの全体を白日の下に晒すために...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...蒸シ熟シ晒シ乾セバ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...お弓蔵近くの桜が白く晒(さら)されはじめ...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...まるで麻のように晒された手を伸しました...
室生犀星 「不思議な国の話」
...洗い晒(ざら)しの単衣(ひとえ)は汗のため肌へねばりつき...
山本周五郎 「青べか物語」
...口から上を晒木綿(さらし)で巻き...
山本周五郎 「さぶ」
...肌着には穢(けが)れのない晒布(さらし)を裁(た)ち...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そいつを太陽の下に晒(さら)して...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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