...南は恐れて晋陽の令をはじめ要路の吏に賄賂を用いたので...
田中貢太郎 「竇氏」
...「晋さん、睨み合いしょ」たつは私の方を向き、折り曲げた両腕で勢よく自分の脇腹を叩きながら、大きな声で言う...
外村繁 「澪標」
...――晋作の家に怪しいことがあるという噂が拡まっている...
豊島与志雄 「白血球」
...なかなかそれで承知のできぬ奴もあるはずじゃ」「左様」「例の高杉晋作(しんさく)がこしらえた奇兵隊というのがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...晋では二人の臣が互(たが)いに妻を交換(こうかん)し合う...
中島敦 「弟子」
...巫臣は刑(けい)の大夫として晋に仕えることになった...
中島敦 「妖氛録」
...これは何卒晋帥が墓にならぬうちに被成よと御申可被下候」と...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...初代瑞仙の宗家を襲(つ)いだ霧渓晋(むけいしん)の姻家窪田氏所蔵の「池田氏系図」を引用した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「右直郷(霧渓二世瑞仙晋)は初佐佐木文仲の弟子なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...更に門人村岡晋(むらおかしん)を養って子とし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...また二世瑞仙晋の撰んだ池田氏(し)行状をも疑わざることを得ない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...晋太郎を育てあげることに一生を捧げるほか...
山本周五郎 「菊屋敷」
...では長崎でのご修学が実をむすんだのでございますね」「いやまだなかなかです」晋吾は控えめに眼を伏せた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...みんないっせいに晋太郎のほうへ向き直って呼びかけた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...わたしはあなたのお考えどおりにしたいと思いますから」晋太郎は俯向いたまま身動きもせずに聴いていた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「晋太郎は江戸へまいります」「…………」「江戸へゆくほうがよいと思います」志保はからだから何かがすっと抜け去るように思った...
山本周五郎 「菊屋敷」
...高杉晋作に比肩すべき大人物がジャンジャン居た...
夢野久作 「近世快人伝」
...遠い前の、唐、晋(しん)、後漢(ごかん)、前漢、秦(しん)、周――の前例どおりさ...
吉川英治 「人間山水図巻」
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