...時時刻刻、食事をとらないと体がもたない...
...彼女は時時刻刻携帯をいじっている...
...時時刻刻気にしていると疲れるよ...
...友達とは時時刻刻会話が続く...
...彼は時時刻刻ストイックな生活を送っている...
...脣(くちびる)も時時ひき攣(つ)るらしい...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...出掛けに、實は春の末だが、そちこち梅雨入模樣で、時時氣まぐれに、白い雲が薄墨の影を流してばら/\と掛る...
泉鏡花 「遺稿」
...答へたまはく「時時(よりより)往往(ところどころ)にして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...火は時時皇居も焼いた...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...誰か男が背後(うしろ)についているにちがいないとすれば大抵夜の八時九時時分には女の家に来ているであろうと...
近松秋江 「霜凍る宵」
...御座りましてな」「何時時分に...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...時時、遠くから交叉點を横切る電車の響が、鈍く、寂しく聞えてくるのです...
南部修太郎 「S中尉の話」
...夜の九時時分にさ...
南部修太郎 「S中尉の話」
...)時時トロットをやつて見ようとしたが馬はいふことをきかなかつた...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...時時もずのおかあさんらしいのが...
林芙美子 「お父さん」
...時時悲しいやうな抒情文のやうなものを書いて親父に送り...
三島霜川 「自傳」
...ああいう微笑いがおをこのごろになって時時するのだ...
室生犀星 「香爐を盗む」
...かれはまた柘榴(ざくろ)、柚子(ゆず)、紅梅(こうばい)、……ずいぶん枯れてしまいましたね、柏(かしわ)、杏(あんず)、柿(かき)、いたや、なぞはまるで見ちがえるように、枝にも瘤(こぶ)がついて大した木にふとっていますな、時時、ひょんなしごとをやっていて、ふいにお宅の庭のことを人にもはなしたり自分でもおもい出したりしていましたが、あの時分は木がやすくてすぐに手にはいったが当節では庭を作るということも、家を建てるよりかもっとかかりますね、しかしあの大きい松だけたすかっているのは、全くの拾い物ですね、よかったですな、かれはそういうと百年くらいの松をくるまで搬(はこ)んだ時の苦心と、町家の間を引いて来るのに困ったと言った...
室生犀星 「生涯の垣根」
...小さくお太鼓に結んだ紅い帯地の模様を、時時、あたまの中で静かに考え出しては、ぼんやり栂(つが)の老木の根元にしゃがんで、二時間も三時間も高い頂に登ったり下りたりしている蟻の行列を眺めたりしていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...時時黙って永い間坐っていることがあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...」「時時行くならいいけれどね...
室生犀星 「幼年時代」
...白樺の小(ちさ)い林などを時時(ときどき)見るやうになつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...而(さう)して無口な子が時時(ときどき)片言(こと)交りに一つより知らぬ讃美歌の「夕日は隠れて路(みち)は遥けし...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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