...(同月七日従二位にすゝみ玉へり)此密事(みつじ)いかにしてか時平公の聞(きゝ)にふれしかば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...冤謫(ゑんてき)懆愁(さうしう)のあまり讒言(ざんげん)の首唱(しゆしやう)たる時平大臣(しへいのおとゞ)を肚中(とちゆう)に深く恨み玉ひしもしるべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ここでは後に帝大教授となった加藤正治(当時平林)氏など同級で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...従来藤原時平と云うと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...やがて時平が、「酒ばかりでは面白うない、………」と、末座の方へこなしたのを合図に、或る少納言が横笛を取り出して吹き始める...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...或は時平にも多少その方面の天分があったかも知れず...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そう云って時平がそっと袂の上から手をとらえると...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...時平は夫人在原氏をたばかり取る目的で連れ去ったのであるから...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此の女俄かに贈太政大臣(時平)に迎へられて渡り侍りにければ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...時平がそう云う死に方をしたことを当然のように考えて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...時平の子たちや孫たちが天神の祟(たゝ)りと云うことを神経に痛んで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その八平中(へいじゅう)、時平(しへい)、及びその子孫たちの後日譚(ごじつたん)はあらまし以上の如くであるが、あの可哀そうな老大納言と、彼が夫人在原氏の腹に儲(もう)けた子の滋幹(しげもと)は、その後どうなったことであろうか...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...其時平岡は、早く家(いへ)を探(さが)して落ち付きたいが、あんまり忙(いそが)しいんで、何(ど)うする事も出来ない、たまに宿(やど)のものが教へてくれるかと思ふと、まだ人が立ち退(の)かなかつたり、あるひは今壁(かべ)を塗(ぬ)つてる最中(さいちう)だつたりする...
夏目漱石 「それから」
...この時平次の後ろから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此時平次は、路地から飛出したもう一人の男の後髮を掴むと、漸く人心地付いた千之助の前に引据ゑました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其時平八郎さんはわたくしに意外な事を語つた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...まさか先祖はあの時平の父の基経ではないだろう...
横光利一 「旅愁」
...左大臣時平の位置と権勢とを――弟の彼がそっくり受け継いでいるからであるが――兄の時平とは...
吉川英治 「平の将門」
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