...時々其を見上げ見上げしながら...
石川啄木 「天鵞絨」
...時々静かな雪の天地を木がらしがサーと針葉樹の枝をふるわせて通ると...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...花と散る波のしぶきは漂流を祝ひ、えも言へぬ風、時々に、われをあふれり...
アルテュル・ランボオ 上田敏訳 「醉ひどれ船」
...いまでも時々ではあるがそれに手をだすので...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...時々溜息を洩(も)らして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ほんの時々ですよ...
徳田秋声 「黴」
...時々は微笑(ほほえ)みをもらした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...道理でさいぜんから時々賑わしい人の声が聞えると思うた」「望月様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...時々は孔平(こうへい)とも書く事がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...漕ぐ手を休めては時々お品の前に立ち上がるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...色刷りを時々出して眺めている...
林芙美子 「生活」
...時々奇病に襲われて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...ただ原作にないいい物語が時々用意されていて...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...僕が時々春に対して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...不断から食の強い児で年や体のわりに大食した上に時々は見っともない様な内所事をして食べるので私が来る前頃胃拡張になって居た...
宮本百合子 「悲しめる心」
...目だたぬようにして時々御所へ来られてはどうですか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時々片手を上げて指先で両の眉を内から外へ撫でつける癖がある...
森本薫 「みごとな女」
...自分の書いているものはドンナ種類に属する小説だろうかと時々疑ってみる事さえあります...
夢野久作 「涙香・ポー・それから」
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