...時々我々は不細工な形をした荷鞍の上に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...時々は旧教の方が詩的で可いと云つて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...カタン/\と引き続いた音が時々チヨツと切れる事がある...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...美佐子は、黙って放(ほ)って置くと、いかにも気の強そうな、男を男とおもわぬ風の女としか見えない、――たとえば墨汁(ぼくじゅう)をたっぷりつけた大きな筆で勇ましく書いた肉太の「女」というような字を思わせる、圧迫的な印象をやや強烈にまいているのだが、時々、そうした甘い言葉のうちに、おや? とびっくりさせる優(やさ)しさを放射した...
高見順 「如何なる星の下に」
...そして時々は私の耳へもはいっていたのでしょうが...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...筆端が時々此問題に触れたとも言うべき程である...
種田山頭火 「俳句に於ける象徴的表現」
...ストゥヴァン家の客間で時々出会ったことのある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何んと、まんまと、失敗(しくじ)ったの」有村は、追って来る舟を、時々、振返りながら「何うも、命を惜しんでする仕事は、いかんて」「いかんと申しても、これで、気が済む...
直木三十五 「南国太平記」
...アセビ(馬酔木)も時々使ったが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...時々涙を流して居るから不思議ぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々頭巾の眼庇(まびさし)をあげて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々遠くの群の中から...
林芙美子 「泣虫小僧」
...――亮太郎が時々冗談にことよせて...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...「熱が時々高くなるので...
牧野信一 「やぶ入の前夜」
...時々日本へもめぐって来るというものなのだろうか...
宮本百合子 「幸運の手紙のよりどころ」
...この人たちの批評に時々見つけ出すことのできるひ弱さのようなものは...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「かの道士は、東国に住んでいますが、時々、この地方に参っては、城外の道院にこもり、夜は暁にいたるまで端坐してうごかず、昼は香を焚いて、道を講じ、符水(ふすい)を施(ほどこ)して、諸人の万病を救い、その霊顕(れいげん)によって癒(なお)らない者はありません...
吉川英治 「三国志」
...時々話しかけてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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