...時々あるのださうです...
芥川龍之介 「猿」
...――時々和漢の故事を引いて...
芥川龍之介 「捨児」
...時々持つて来る鶏や鴨は...
石川啄木 「刑余の叔父」
...時々日を期して寄つて...
石川啄木 「無名會の一夕」
...男子の病室のものが時々廊下で待つてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...時々かうした真実(ほんたう)の事をいつたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...そして時々はうるさいこともある生活をつゞけてゐるらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...村人は時々「旦那様の遊戯部屋」の「実験室」についてゴルドンに質問し“That ain't much good, is it?”などと云った...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...そして今年の五月頃からはもう時々しか薬も取らなくていいようになった...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...彼女が時々胃部や腹部に鈍痛を感じ而もその鈍痛があちこち移動することや...
豊島与志雄 「立枯れ」
...「時々私たちは、大地を踏んでいると、その大地を踏んでいることが、大地そのもののように静かな深い喜びを感ずることがある...
中井正一 「美学入門」
...看護婦は時々不意に眼を上げて室の奥の方を見た...
夏目漱石 「行人」
...既に幾度も拭つたガーゼは黄色くなつてをり――勿論附添夫が時々取りかへてやるが――それは拭ふといふよりも...
北條民雄 「続癩院記録」
...時々新聞で誇大に取扱はれる癩治療薬の発見なぞも...
北條民雄 「癩院記録」
...時々は島の濱まで出迎へに下りてゐる女房の姿が微かに見えることもあつた...
正宗白鳥 「避病院」
...時々食へば心臓を安んじ...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...紫色のハンカチを時々眼に当てて泣いているようにも見えた...
夢野久作 「暗黒公使」
...小松のあいだから時々高く鞠が揚がる...
吉川英治 「源頼朝」
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