...時々頭を振つて見るけれど...
石川啄木 「病院の窓」
...その人が時々私を遊ばせてくれました...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...老年になっても時々この店さきにその姿を見せることがあった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...時々立ちどまつては...
太宰治 「右大臣実朝」
...十二月十二日晴、時々曇る...
種田山頭火 「其中日記」
...長府海岸旅人わたしもしばしいつしよに貝を掘る波音のうららかな草がよい寝床松原伐りひらき新らしい仕事が始まる四月三日 曇、時々降る、帰庵...
種田山頭火 「道中記」
...その声は時々絶えてまた続いた...
田山花袋 「田舎教師」
...彼奴はこんどの地震で潰されて死にはしないかと僕は時々心配している...
辻潤 「ふもれすく」
...しかし時々オルガンの低いうなりが響いたり消えたりしていました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...時々長い紙ひもを投げる者もある...
寺田寅彦 「先生への通信」
...時々足もとに深い溪があらはれてそこに廣瀬川の水が白く見える...
長塚節 「旅の日記」
...小野さんの手巾(ハンケチ)には時々ヘリオトロープの香(におい)がする...
夏目漱石 「虞美人草」
...それからは時々寒い夜(よる)も箱にしまってやるのを忘れることがあった...
夏目漱石 「文鳥」
...時々、客を乗せた屋形船(やかたぶね)が下りて来る...
林芙美子 「田舎がえり」
...時々、自分の名で思い切った寄附をするのでね...
久生十蘭 「キャラコさん」
...時々夫の後ろ姿を眺めた...
牧野信一 「蝉」
...また普通の家庭にいるのも時々出て来ることがあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...其處に……あの人は近頃やつと絹物が織れるやうになつたのだつたが……妾に時々習ひに來よりましたが……」談話は切れ/″\の上の空である...
若山牧水 「姉妹」
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